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1話30分以内の配信ドラマ

1話30分以内の配信ドラマ(オススメ順) SEX AND THE CITY Amazon このサイテーな世界の終わり Netflix 23号室の小悪魔 Netflix トリンケット 小さな宝物 Netflix ラブ、デス&ロボット Netflix デグラッシ Netflix グレート・ニュース Netflix シッツ・フリーク Netflix グッド・プレイス Netflix アンブレイカブルキミーシュミット Netflix ブルックリン ナイン-ナイン Netflix アレクサ&ケイティ Netflix ※笑い声有りシットコム ザット '70s ショー Netflix ※笑い声有りシットコム ビッグバンセオリー Netflix ※笑い声有りシットコム FRIENDS Netflix ※笑い声有りシットコム --------------------------- ◯SEX AND THE CITY なんだかんだで抜群の安定感 画質は悪い(VHS並み?) ◯このサイテーな世界の終わり サイコパスな男とインフォマニア? な女のブラックコメディ サイテーな男女のサイテーな話だが画と音楽が非常に良い 殆ど全てのショットで画角や光がしっかりとキマっている ◯23号室の小悪魔 毒のあるハイテンポのコメディ 主役2人の女優がそこそこattractive

本多猪四郎「キングコング対ゴジラ」雑感

本多猪四郎「キングコング対ゴジラ」Hulu 1962年公開 伊福部昭の音楽復活。 ゴジラの仰角ショットに伊福部昭の音楽がかかるショットがあればゴジラ映画はほぼOK。 背びれ? が光って火を吹くのは今回が初? 主人公の妹・浜美枝が相当にattractive。 宣伝の事しか考えない上司を有島一郎がまずまず怪演、 もっとぶっ飛んで「そろばんづく」小林薫レベルまで狂って欲しかった。 視聴率ではなく聴取率? と言っている。 外国人俳優の発音は「ゴジィイラ」ではなく普通に頭アク。

本多猪四郎「空の大怪獣ラドン」雑感

本多猪四郎「空の大怪獣ラドン」Hulu 1956年 人間よりも少し大きいサイズの巨大昆虫メガヌロン、 コレが振り向くと家の中にいるのは巨大怪獣が街を壊すより怖い。 産まれたてのラドンがメガヌロンをついばむ画はもっと明確な画が欲しかった所。 なんとなくゴジラの音楽に似ている伊福部昭の劇伴。 ラドンのテーマは重低音の管楽器(チューバ?)。 航空隊出撃時のトランペットは科特隊風(56分頃)。 ラドンが福岡市街を襲うシーン、風で飛ぶ看板を仰角で捉えたショットなど、 当時の手作り特撮にしては頑張っているショットがいくつかあった。 ラドンが起こす強風の表現。 飛ばされるクルマはいかにもそのまんまミニカーだが。 その少し前のラドンと航空隊の戦いにも悪くないショットがあった。

Grant Sputore「アイ・アム・マザー」雑感

Grant Sputore「アイ・アム・マザー」Netflix 2019年配信 人間vsロボットinアフターウォーかと思いきや、実は全てはプログラムされた人類再生計画だったという話(多分)。尺が長い割に展開は停滞と迷走連発。アートにもエンタメにも徹しきれてない印象。 施設内の人工子宮、ドローンや農業用大型マシンが再生するアフターウォーの世界など、興味深いビジュアルはたくさんあったが、とにかく話がいまいち(特に中盤以降)。その瞬間のワンダー優先で最終的な一貫性が不明瞭な言動がたくさんあった気がするが、もう一度見返して再確認する気は起きないw <外部から入ってきた可能性があるネズミは問答無用で焼却処分なのに人間に関しては持ち物を含めて検査もしてない?>が、前半を見終えた時点では多いに気になった点だったのだが、全部見終えると、後半のツッコミ所の多さに、こんなのは大した事がないと思えて来るw きちんとラストに向かって複線を張って練り直して30分くらい切ってスリラー系のエンタメにするか、思い切ってもっと完全にアートに振り切るか、いずれにしてもHilary Swankのキャラは多いに再考の余地があると思う。 横顔がNatalie Portman風のヒロインClara Rugaard、充分美形なのだが、いまいちメイク・照明・角度がビシッと決まっていないように見えるショット多数。監督は<女優を可能な限りattractiveに見せる>事にあまり興味がない人なのかもしれない。

黒沢清「散歩する侵略者」雑感

黒沢清「散歩する侵略者」Hulu 2017年公開 いろいろ掴みきれなかったが、特に、一番のキモである、「概念」を奪うという侵略者の行為が意味する事が何なのかよく判らなかった。「家族」を奪われた前田敦子の内的世界で実際にどういう変化が起きたのか?「家族」という言葉の抽象的な意味合いだけでなく、姉との関係性や記憶を全て失い、他の言葉で置き換える事もできなくなるとしたら、それは言語能力自体の喪失になるような気がするが、そのようには描かれてはいない。普通に会話はできるし、「見知らぬ他人」と認識しているようにも見えない。そもそも「家族」を喪失して「自分」は認識できるのか? 言語化できない底の底では概念は混沌と一体化していると仮定すれば、「家族」という概念は「信頼」「絆」「愛」などの概念と密接に絡み合っているので、「家族」だけを切り離して奪う事はできないのではないか? …などといろいろ突き詰めて行くと、そもそも「概念」を言葉で説明する事も簡単でない気がして、アタマが痛くなってきたw 長澤まさみの台詞が過剰に紋切り型・説明的なのは「言葉」の空疎性を際立たせる為? 「イラスト上がったんでいまメールで送りました」「え? 次の仕事ですか? 」(10分頃) 仕事場のセクハラ上司とのやりとりも過剰に説明的。 冒頭や40分頃の病室でコミカルな劇伴が使用されているのは、宇宙人にとっては遊び半分という事だろうか?

Elizabeth Wood「ホワイト・ガール」雑感

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Elizabeth Wood「ホワイト・ガール」Netflix 2016年 出会うべき男女が出会う物語になるかもしれなかった物語、と解釈できなくもない。 釈放された彼氏と抱き合う陽光降り注ぐラブシーン(多分75分頃)は妙に美しく、 ヒロインもやけにかわいく見える(その直後の昼間に一緒に歩くシーンも)。 ドラッグ大好き女子大生のヒロインMorgan Saylorはよく見るとそうでもないが、 メイクと光と角度によってはそこそこattractive。脱ぎっぷりよし。 コカインをふりかけたアレをナニする一番ぶっとんだシーン(63分頃)、 暗い画面、動きが速いカメラ、肝心な部分の修正でよく判らず。 ※XVIDEOの無修正を見てもそれほど明瞭には映っていなかった 僕の好みはヒロインよりも出版社? の男の秘書? のAnnabelle Dexter-Jones。 女優陣3番手のにぎやかし。 前半のクラブのトイレで長袖ニットを脱がせて貰うシーンで一瞬美乳披露。 どこか居心地が悪そうで誰とも話そうとしないラストシーン(大学)のヒロイン、 「ドラッグをやめた」「ドラッグはやめられそうにない」どちらにも解釈できそう。 エンドロールまで84分という長さなのだが、話が見えてきた途中から冗長に感じた。 ザクザク落として60〜70分で充分語れる話。 2020年代のコンテンツはちょっと物足りないくらいの尺が標準になってほしい。 1本完結(古い表現では映画)なら60〜75分程度、 連続モノ(古い表現ではドラマ)なら30〜45分程度が理想。 Annabelle Dexter-Jones

小田基義「ゴジラの逆襲」雑感

小田基義「ゴジラの逆襲」Hulu 1955年公開 ゴジラ初登場で別の怪獣と格闘するシーン、 画角・カメラ位置の問題なのか、全然巨大に見えず、 コマ送りで撮影された小さなフィギュアにしか見えないショットがある。 大阪の戦いは暗い(夜)ので冒頭に比べればマシ、 ビル越しに仰ぐショットはまずまずの巨大感。 クライマックスのゴジラを埋める雪崩、 ショットによっては単なるアイスキューブ。 ヒロインの若山セツ子は僕の好みのじみかわ系。 丸顔のユーモラスな同僚(千秋実)のキャラ造形はアラシ隊員の原型っぽい。 おなじみのテーマ音楽は使われない(非常に物足りない)。

Jon Turteltaub「MEG ザ・モンスター」雑感

Jon Turteltaub「MEG ザ・モンスター」Netflix 2018年 エンタメとして可もなく不可もなく、概ね鑑賞前に予想できる範囲内。 そこそこ長い割にそれほど展開はなく、深海に住んでいた生物ならではの弱点もなし。 サメがでかすぎて逆にリアルな感じは薄れる。 ジョーズ程度の大きさ(人間がちょうど食われる大きさ)の方が怖い。 レイティングの問題なのか、サメにやられる人間はリアルに描かれない(血も出ない)。 ステイサム兄貴はいつもの安定感。 さすがに無理かと思われた<クライマックスの1対1>も強引に実現。 人間同士の格闘シーンがないのはステイサムとしては物足りない。 ライトセーバーチャンバラがないSTAR WARSみたいな感じ。 ヒロインの中国人女優Lǐ Bīngbīng、いかにも整形風の大きすぎる目が気持ち悪い。 サブヒロイン(元妻)のJessica McNameeは角度によってはそこそこattractive。 ジェイソン・ステイサム

山田洋次「吹けば飛ぶよな男だが」雑感

山田洋次「吹けば飛ぶよな男だが」Hulu 1968年公開 小沢昭一の活弁ナレーション(冒頭登場)。 底辺を生きる男女の物語(なべおさみと緑魔子)。 山田作品とどこか異質に感じられる要素が多いのは森崎東(共同脚本)の影響と想像。 詰めた自分の指を思わず飲み込んでしまうギャグ?(42分頃) 直球表現のラブシーン(50分頃) ナイフで人を刺す(70分頃) 主人公の母親かもしれないミヤコ蝶々のキャラ造形はほぼそのまま。 「すんまっしぇん」が口癖の緑魔子のキャラは「なつかしい風来坊」の倍賞の相似形。 ハーモニカが奏でる主題は映画「銀河鉄道999」で酒場の女の歌にどこか似ている。

J.Blakeson「フィフス・ウェイブ」雑感

J.Blakeson「フィフス・ウェイブ」Amazon Amazonのおすすめに従って3行の説明だけ読んでSFサスペンスかと思って鑑賞してまたダマされたw やけに設定・展開が大雑把で説明的だな〜と思ったら原作はヤング・アダルト小説。 男子としては最初の攻撃の前のNASAの接触の試みの顛末(意思疎通できるのか?)、 どんな形状のエイリアンがどういう風に寄生するのか、 などが気になるのだが、そういった事は一切語られない。 「キック・アス」の少女Chloë Grace Moretz(1997年誕生)は、顔や体型が大人に変わる途中でかなりギリギリ(これ以上太るとアウト)な感じだが照明や角度によってはattractive。 上映時間約110分で当然冗長。 最初の3つの攻撃は画が豪華な以外は特に意味はないので全部カット、 既に寄生・侵略されている所から開始して色々カットすれば充分75分で収まりそう。

山田洋次「ハナ肇の一発大冒険」雑感

山田洋次「ハナ肇の一発大冒険」Hulu 1968年 初登場時の元気がないハナ肇は、倍賞美津子との冒険から戻ってきてすっかり腑抜けた状態になっている、という事らしいが、この設定は捨てて、終止一貫しておっちょこちょいの調子乗り(寅さん、平等)の方が判りやすかった。 回想に入る直前の係員のやりとり、「有名なコードダジュールに…」は「ああ」と凡庸に受けるより、「(知ったかぶりして)ああ、あの有名な」とコミカルに受けたい。 ついでに回想形式も捨ててくれればもっと判りやすかった。 倍賞美津子が預けられるマクガフィン、ハナ肇と倍賞美津子の出会い、クライマックスの殺人犯、など偶然が多い。 絵葉書を読む目鼻立ちくっきりの若い店員は中村晃子。

Timo Vuorensola「アイアン・スカイ」雑感

Timo Vuorensola「アイアン・スカイ」Amazon SFサスペンスなのかと思っていたらコメディ。 1945年に月の裏側に逃れていたナチの残党が満を持して地球に侵攻して来るというセントラルアイディア(これ自体は悪くない)から脱線・暴走する珍作。 こういう作品が好きな人もいるのだろうが、 エンタメに関してはある程度ちゃんとした展開が好きな僕は途中から辟易。 ヒロインがattractiveでなければ途中でやめていた。 脚本・展開のつっこみ所を挙げていけばキリがない。起動する為にスマホがたくさん必要だった筈の巨大戦艦がなぜ動いたのかはよく判らなかった。1945年に月の裏側に基地を作る程の科学力がありながら1945年以降の地球の情報は一切入って来ていない、という無理があるアイディアはもっと活かしようがあったような。もっとハイテンポならまだましだったのだが約110分あるのであちこちで間延びする。 大統領選の再選が何よりも優先する女性大統領のキャラは悪くない。 ニューヨーク上空の戦闘、軌道上・月面の戦闘はまずますの迫力。 ヒロインJulia Dietzeはメグ・ライアン風ファニーフェイスで声も良い。

蔵原惟繕「銀座の恋の物語」雑感

蔵原惟繕「銀座の恋の物語」Hulu 「銀座の恋の物語」の曲調から想起されるのは、2019年のいまの感覚だと、35歳を過ぎた男女のアダルトな落ちついた恋愛なのだが、裕次郎&ルリ子の実年齢は(多分設定年齢も)裕次郎20代後半、ルリ子20代前半。男性20代後半、女性20代前半というのは、2019年のいまの感覚では、まだまだ全然若い、まだまだ青春なのだが、60年代前半の世間ではすっかり大人。冒頭のブレーキのついていない人力車でスピード出しすぎは、本来ならとっくに落ち着いているべき年齢の裕次郎やジェリー藤尾が落ち着いてない事の象徴なのだろう。 裕次郎&ルリ子の恋愛映画としては多分この作品がピーク。 ルリ子は薄いメイクでも抜群にcute、 裕次郎は若干顔に肉がつきはじめているがギリギリ<青年>に見える。 ◯巻頭の「銀座の恋の物語」歌が終わって転調したパートは「おいらはドラマー」と歌えそうなメロディ ◯銀座近辺のアパートに裕次郎、ジェリー藤尾、浅丘ルリ子が住んでいる(裕次郎とジェリーは同居、ルリ子は隣の建物?) ◯裕次郎が着ている茶色のジャケットの独特なデザイン ◯38分頃に歩道橋で突然歌う江利チエミは婦人警官に見えない ◯ルリ子は「ジャケット」ではなく「上っ張り」と言う(14分頃) ◯タクシーで駅に向かうルリ子は「国鉄」では「省線」と言う ◯当時の銀座のロケーションしたショットいくつかあり ◯5年後に同じコンビで同じ話(ルリ子がクルマにはねられる、夜霧よ今夜も有難う)

大九明子「勝手にふるえてろ」雑感

大九明子「勝手にふるえてろ」Hulu 小説では成立しても実際の画で見せるのは難しい設定・台詞。 演劇ならまだマシだろうか? ヒロイン松岡茉優は殆ど話した事もない中学時代の同級生を想い続ける24歳会社員。 それほどダメでもない会社の同僚から告白される。 多少性格に難ありだとしても松岡茉優レベルのルックスの女の子が、 24年間誰からも告白されない、つきあった事もない、なんて有りえない、 かと言ってリアルにブスで地味な女優だと観る気が起きない、という映画ジレンマ。 こういう話はある種のファンタジーとして見なくてはいけないのは判っているのだが、 それなりに画がリアル(自然光風ライティング)なのが困る。 途中までは石橋杏奈との会話がなかなかで、ストーカーすれすれの渡辺大知の動きも悪くないコミカルな展開が、名前さえ覚えて貰えていなかったという<気付き>に続く70分過ぎのミュージカル風モンタージュで一転、後半はどんどんシリアスになっていく。あくまでも基本コミカルに、例えば24歳が永遠に続いていくようなセンで押し切る事はできなかったのだろうか? 原作未読。 松岡茉優プロフィール

西河克己「伊豆の踊子」雑感

西河克己「伊豆の踊子」1963年 Hulu ◯交通量が多い街角(銀座?)で会話(回想に入る直前) ◯現在はモノクロ、回想はカラー ◯太鼓と三味線のノーエ節はビッグバンド風アレンジの小林旭のノーエ節と  結構違う印象(49分頃) ◯大正の終わり頃の高校生(一高生)と旅芸人や酌婦の絶対的なクラスの違い。 ◯大坂志郎の「ゆうべ遅く寝て」はお座敷の後で客を取った事の婉曲表現? ◯高橋英樹の演技、晩稲で凡庸な学生にハマっていると言えばハマっているし、  キャラ立ちの「青い山脈」を知らずに初見で見れば単に下手に見えたかもしれない ◯もし当時に封切りで観ていたら、吉永小百合は14〜15歳の処女の儚さを出すには、  少し健康的なイメージが勝っていただろうか? ◯丸顔の土地の酌婦は南田洋子、「青い山脈」の芸者と似たような三枚目風キャラ ◯浪花千栄子の抜群の安定感 ◯途中で拾う白い子犬は踊り子の決して叶わない願望の逆説的な象徴?  犬なら簡単に拾えるが人間はそう簡単にいかない

Neil Rowe「プラネット・オブ・ロボット」雑感

Neil Rowe「プラネット・オブ・ロボット」Amazon おすすめに表示されて何の予備知識もなく鑑賞。 トランスポート(空間移動技術)で20光年彼方の惑星を探索する話。 約80分という好ましい尺。80分でも物語は充分語れる。 エンタメっぽいのは基本設定だけでかなりアート寄りな作り。 なぜロボット同士が戦っているのか、犬型ロボットは何をしたかったのか、などを最後まで説明しないしないのはまあ良いのだが、根本のネタばらし(JACK DANIEL'Sの空き瓶)はもっと後、極端に言えば最後の最後でも良かったのでは? アウトフォーカスとカットアウトが頻出する撮影・編集は結構ウザい。 そもそもこんな人類初?の探索がソロミッション!? という根本的な疑問もあるが、 惑星に不時着した男の行動原理がよく判らない。もしくはあえて描いていないのか。 ベースを設営して地図を作って徐々に行動範囲を広げて行くのが普通のやり方ではないかと思うのだが、いきあたりばったりで動いているように見えてしまう。 惑星に存在する知的生命体との接触に賭ける、と言いながら、初めて発見したように見える建物を徹底的に調査したように見えない。 宇宙船のパネルのデザイン、夢?に再三登場する裸の赤ん坊は「2001年宇宙の旅」オマージュっぽい。

野口晴康「大巨獣ガッパ」雑感

野口晴康「大巨獣ガッパ」Hulu 既に他社がやっている話とは違う話にしようとした試みがいずれも中途半端に終わっている印象。叙情的な童謡が流れるガッパ親子再会シーンは一種のギャグとして見るのが正解か?(78分頃)。 レジャーランド開発を優先する会社側という王道設定。 特撮(光学合成)は当時としてもかなり低レベルに見えた。 巻頭にかかる主題歌のイントロが印象的(ベンチャーズ風ベース)。 巻頭サービスショットで登場する20代半ばの山本陽子はまずまずattractiveで、登場シーンははじけている女性を思わせるが、中盤からどんどん真面目なだけの普通のキャラになってしまう。川地民夫と山本陽子が無駄にイチャイチャするシーンを期待したのだがw

Edward Neumeier「スターシップ・トゥルーパーズ3」雑感

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Edward Neumeier「スターシップ・トゥルーパーズ3」Amazon 60年代B級SFの趣。 CGもあえてチープに作っているように見えなくもない。 クライマックスでやっと登場するパワードスーツ(マローダー)、出撃前の隊員の紹介はサービスショット連発で丁寧だったのに、戦闘シーンは尺も短くて盛り上げ不足。全裸で搭乗するのかと思ったらそうではなく「採寸」だけだったようだw エンドロール前半でかかるミュージカル風マーチングソングはなんとなく耳に残る良曲。 ヒロインJolene BlalockはAngelina Jolie風の美人、 宗教オタクのMarnette Pattersonもなかなかcute。 ※Jolene Blalockはドラマ「エンタープライズ」のバルカン人

二本松嘉瑞「宇宙大怪獣ギララ」雑感

二本松嘉瑞「宇宙大怪獣ギララ」Hulu 1967年公開 巻頭に流れるメロディアスなジャズっぽい主題歌、 本編で再三歌詞なしで使用されるが、南の島のバカンスを彷彿させるようなムードで、 緊迫した場面でこの音楽はどうなのか?(いづみ・たく)。 ラストで流れる歌もあわせて音楽は全編通じて良く言えば前衛的・実験的。 火星に向かう宇宙船のデザインは科特隊風。 ブロンドショートカットの宇宙生物学者Peggy Nealはなかなかの美貌。 藤岡弘は月ステーションの端役(台詞一言)。

深作欣二「恐喝こそわが人生」雑感

深作欣二「恐喝こそわが人生」Hulu 1968年 ストップモーション、手持ちカメラの激しい移動、即興的な演者の動き。 金と女と酒が好きな軽いキャラで登場した松方の兄貴はだんだん渋くなっていく。 40分頃の波止場での低音で渋く語る台詞、58分頃の大物相手の1対1の会話。 ラストで松方が刺されて倒れるのは真っ昼間の旧日劇、付近一帯を押さえたとしたらなかなか大掛かりなロケ(ゲリラ撮影のように見えるショットもある)。

大島渚「白昼の通り魔」雑感

大島渚「白昼の通り魔」Hulu 頻繁に時制を入れ換える構成で語られる田舎の濃密な人間関係。 明るすぎる画、感情をぶつけるショットの急速ズームアップ。 物語の根本は佐藤慶、小山明子、川口小枝の三角関係とも言える。 「無理心中 日本の夏」とは違って小山明子と川口小枝が充分にattractive、 目を留めたくなる横顔ショット多数。 絶頂に美しい小山明子は角度によって松雪泰子。 スーパークロウスアップショットの川口小枝の眼力。

「機動戦士ガンダムNT」雑感

吉沢俊一 「機動戦士ガンダムNT」Amazon(レンタル400円) 53分頃におかっぱ娘が語るニュータイプとサイコフレームが形成する世界観、シリーズを貫くコレも台詞(言葉)で語られるとなんとなくB級トンデモ感。言葉で語ればそういう事なのかもしれないが、あの頃の僕(10代〜20前半の僕)が、STAR WARSのフォースとともにどこかで支えとしていたモノ、ファースト〜逆シャアまでの富野ガンダムでは画と様々に解釈できる意味ありげな台詞で語られたモノが、非常に安っぽく貶められた感じがしないでもない。その一方で、ココまで具体的に判りやすい言葉で語らないと伝わらないのが2010年代の有り様なのかも、と想像もする。 全体的にサイコフレームがツーマッチ。特に後半、今回の敵が出て来てからはあまりにも長時間発動していて逆に辟易。ストーリーとしては、どんなにベタでも主人公側が大ピンチになった最後の最後に発動するべき、と映画ファンとしてはオールドタイプの僕は思ってしまう。 ニュータイプとサイコフレームの世界観→死ぬのが怖くないという発想、実際に身を投じる展開には非常に違和感を感じた。それこそうまく言葉で説明できないが、かつてのアムロとシャアとララァの物語はそういう事ではなかった筈、と僕は思ってしまうのだが、富野さんはコレはコレであり、と思っているのだろうか…。 「宇宙」を「そら」ではなく「うちゅう」と言っていた。ユニコーンはどうだったっけ?

松野宏軌「吸血髑髏船」雑感

松野宏軌「吸血髑髏船」Hulu C級作品。冒頭いかにも模型の船の全景。ストーリー破綻気味。 35分頃、金子信雄・小池朝雄・内田朝雄・女性(谷口香?)の麻雀シーン(仁義の前日譚の趣)、女性が「ロン」をしたのに内田朝雄が勝つのは単純にダブロンだったのか? だとしても何も発声しないのはルール違反では? 今とは全然違う高いキーで話す当時約20歳の松岡きっこが最大の見所。 岡田真澄が松岡きっこの服を剥ぐ時に一瞬バストトップ露出のサービスショット、このシーンでかかっている不気味なムードの音楽はなんとなくTWIN PEAKS風(55分前後)。

西河克己「青い山脈」雑感

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西河克己「青い山脈」Hulu 断片的にテレビで見た事はあるがちゃんと見るのは多分初めて。 PSVRシネマモードで見ると、理知的な芦川いづみ、元気潑剌な吉永小百合のクロウスアップを眺めるだけでかなりの満足感。 なぜかいきなり刺さったのは、二谷英明や高橋英樹が歌う寮歌で誰もいない寮の廊下をカメラがゆっくり進むショット(35分頃)。「リンダ リンダ リンダ」のラストの演奏の学校の廊下や玄関の空ショットに合い通じる感傷・リリシズム。 話は判ってるでしょ、という体で作っているのか(3回目の映画化)、 原作未読の初見ではいまいち話がよく判らない。 特に、校医の二谷英明が襲われる話と、 吉永小百合たちがニワトリを密売? する話。 クライマックスの役員会議も結論が出たような出ないような。 もし芦川いづみが負けていれば吉永小百合は退学という流れだったのだろうか? 吉永小百合プロフィール 青い山脈作品データ