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大林宣彦「天国にいちばん近い島」雑感

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大林宣彦「天国にいちばん近い島」1984年公開 大林宣彦監督作品としては普通の映画。 ニューカレドニアの雄大な風景(海、空、山)と 原田知世の様々な表情を眺めるべき作品なので、 小さなモニタで見るとかなり魅力がそこなわれる。 全編ほぼ原田知世の主観で展開。 旅先で様々な人と知り合って成長するパターン。 イニシエーションとしてのひとり旅。 海に太陽が沈む瞬間に見える<緑の光線>の話は23分頃と87分頃。 エリック・ロメール「緑の光線」でも、 似たような事が語られていたような気がするが全く思い出せない。 ※エリック・ロメール「緑の光線」は1986年公開 ドラム缶風呂入浴&号泣シーンはノーメイクのように見える(71分頃)。 原田知世プロフィール 大林宣彦プロフィール 天国にいちばん近い島作品データ

大林宣彦「転校生 さよならあなた」雑感

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大林宣彦「転校生 さよならあなた」2007年公開 ※Hulu配信中(2020.07.10現在) 大林宣彦作品の中では一見普通。 「その日のまえに」109分頃のハイパーモンタージュのようなガツンと来る規格外要素はないが、全編斜めのカメラ・時代がよく判らない服装(家では全員和服!)・ラストの墓など、やはり全てが一種の夢と言えるようなヘンな映画(←褒め言葉)。 今作は後半は1982年版と全然異なる展開。 設定を借りた別の話と言えるレベル。 ヒロイン蓮佛美沙子は、ルックス・肢体は非常に魅力的だが、 男女が入れ替わっている時の演技の面白さは小林聡美&尾美としのりの方が断然上。 着替え・水着のシーンでも蓮佛美沙子はバストトップの露出はなし。 後半の胸を触られるシーンでもバストトップの露出はなし。 入れ替わった状態でセックスしそうになるくだりは93分頃。 今作では残念ながらかなり最初の方で思いとどまってしまうが、 この設定で実際にやってしまうパロディ作品を見てみたい。 その瞬間に<自分>はどうなってしまうのか? 全くの邪推だが、蓮佛美沙子ヒロイン、長野県でロケ、など、 いろいろ外堀から埋められて実現した企画ではないか、と想像する。 作品データ 蓮佛美沙子プロフィール 大林宣彦プロフィール

大林宣彦「ふたり」雑感

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大林宣彦「ふたり」1991年公開 多分4回目の鑑賞。 過去3回は公開時(劇場)、レンタルVHS、DVD購入時。 再三様々な形で歌われる主題歌「草の想い」は叙情的なメロディラインの名曲。 エンドロールのおじさんバージョンは、自分がおじさんになった2020年に聴くとそれなりの味わいを感じるが、公開時は「コレ誰? 普通に中嶋朋子バージョンの方が良いのにな〜」と思っていた。 https://www.youtube.com/watch?v=ah0v9Ch4SNE 一言でまとめられる太いストーリーがあるようなないような、という約150分のこの作品の一番の魅力はある種の儚さを孕む姉妹の会話。 石田ひかりの囁くようなエロキューション、 中嶋朋子のやや低音のしっとりとしたエロキューション、ともに耳に快い。 大林宣彦印の狂ったハイパーモンタージュ(褒め言葉)はないが、 普通のよくある幽霊モノとはやはりどこか違うヘンな映画。 普通のエンタメならクライマックスでもおかしくない、 石田ひかりが襲われて殺されそうになるシーンで幽霊(姉)初登場。 父親を殺しかけるシーンで思いとどまらせるのか!? と思いきや、 このシーンではその場に姉はいないw 観客が自由に解釈できるように、あえて明確な判りやすいストーリーにしていない、 という可能性もあるかもしれない。 単純に、石田ひかり、中嶋朋子、中江有里、島崎和歌子を眺める映画としても十分成立。島崎和歌子もこの頃は美少女w 公開当時劇場で観て結構違和感を感じたハイビジョンを用いた合成ショット、 僕が所有するDVDでは全くリマスタリング? されていないようだ。 ふたり作品データ 石田ひかりプロフィール 中嶋朋子プロフィール 大林宣彦プロフィール

Nick Castle「ミリィ 少年は空を飛んだ」

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Nick Castle 「ミリィ 少年は空を飛んだ」1986年 DVD レンタルビデオ、DVD購入時と2回は見ている筈なのに、「実際に飛べる話」だった事を忘れていた。ヒロインの少女(ミリィ)が魅力的なので個人的には全然OKだが、冷静にストーリーを振り返ると、少女と少女の家族側から見れば、ラストのモノローグで説明されるようにきちんと成立しているが、自閉症の少年側から見れば「少年は何をしたかったのか?」がいまいち不明瞭。 前半は、ミもフタもない言い方をすれば、こんなかわいい女の子に毎日かまって貰えたら、そりゃあ自閉症も治っていくだろうという展開で、次第に少年が心を開いてゆく。 「少年の自閉症が治る事が少女側の問題解決にもつながる話」なのかと思いきや、 病室から一緒に夜の街を飛ぶミッドポイント(この時点では夢と解釈できる作り)以降は違う展開になる。 ざっくり言えば、後半は、収容された施設から脱走した少年がミリィと合流、ミリィと少年を探す大人とおいかけっこがあって屋上に追い詰められ、ふたりで一緒に実際に飛ぶ。少年はミリィを自宅まで送り届けて空の彼方にウルトラマンのように飛び去って行く。 なんとなく少女側視点で見れば別に問題ない話なのだが、少年側の視点で見ると、 ◯少年が欲しいモノは何だったのか? ◯少年はいつでも飛べたのか? という疑問が湧いて来る。 少年が欲しいモノ=ミリィとの心の交流で、実は最初から自由に飛べたのなら、中盤のフライングデートは少年にとっての殆ど最高到達点。 少年が飛べる条件を「ミリィが危機に陥った時」と明確に設定付けして、最後に大きな危機を救って少年は死ぬ(両親の元に行く)にすればもっと収まったのではないか。 特殊能力を題材にする時は、何かしら能力に関する縛りが絶対に必要だと思う。 少年側の事情を深く考えずになんとなくヒロインを眺める分には充分魅力的な佳作。いまの感覚で見ると全体的にやや冗長(特に後半)。きびきび切れば15分は縮められそう。 ヒロインLucy Deakins(1971年誕生)は相当にattractiveな美少女。Lucy Deakinsを眺めていれば上記のストーリー上の難点は見ている間は気にならない。角度によってはファルコンっぽいのも愛嬌のうち(鼻の下の部分が少し長め)。 母親は「ダイ・ハー...