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Stephen Chbosky「Dear Evan Hansen」雑感

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 Stephen Chbosky「Dear Evan Hansen」109シネマズ二子玉川 一風変わったミュージカル映画。 ミュージカル要素を除いても、僕の知識では、前例・類型が思い浮かばないストーリー。 終盤にウソがばれるとして、どこに着地させるのか想像できずに中盤を観る。 結局、ビターエンドというべき所に着地。 悪くはないのだが、ウソがバレた後に、もうひとひねり何かが欲しかった。 全体的に脚本はもっとブラッシュアップする余地があると思う。 手紙を死んだ息子が書いたと信じる展開も、アイディアそのものは良いのだが、両親が信じるのがちょっと簡単過ぎる。ここももうひと工夫何か欲しい。 物語が動き出す(コナー死亡、両親と会う)までのテンポは悪くない。 偽りの過去で、主人公、コナー、主人公の唯一の友人がゲーセンで一緒に歌って踊るシーンの奇妙な多幸感。誰も他人の事なんかよく覚えていない(自分の事だって全てを覚えているわけではない)。こういう事だったという事にしても別に誰も困らない。偽りの過去を画で見せるのは、小林信彦によれば映画文法としてルール違反らしいが、この20〜30年で完全に全然アリになっていると思う。 ヒロインの Kaitlyn Dever(1996年生まれ)、どこかで見た事があるような気がしてたが「ブックスマート」の主演ふたりの片方だった。メイク・照明に頼らずともどこから見ても美人、という程のレベルではない。この作品では、最初の遠景ショットが一番かわいく見えた。

「世界中がアイ・ラヴ・ユー」

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Woody Allen「世界中がアイ・ラヴ・ユー」Netflix 劇場公開当時もDVD購入時も楽しめたが、完全なるミドルエイジになったいま見ると更に深く刺さってくる。「誘惑のアフロディーテ」のラストのミュージカルナンバーのムードをそのまま引き継ぐ幸福なシネ・ミュージカル。 ラス前のグラウチョは当然として、殆ど全てのナンバーが素晴らしい。 特に来るのは60分過ぎの祖父の幽霊が棺から出てきて踊る陽気なナンバーと、ラストの「シェルブールの雨傘」進化系のようなダンス(デジタルならでは)の切ないラブバラード。この2曲はトシを取れば取る程染みる。 たとえ別れる事になっても誰とも何もないよりは全然マシ(特に恋愛関係)。 全般的にどこか即興的に見える展開・編集は、つまり人生はそういうモノ(即興の連続)という事だろう。 Natalie Portmanと一緒にいる女の子(Gaby Hoffmann)は「フィールド・オブ・ドリームス」の子供。