蔵原惟繕「銀座の恋の物語」雑感

蔵原惟繕「銀座の恋の物語」Hulu

「銀座の恋の物語」の曲調から想起されるのは、2019年のいまの感覚だと、35歳を過ぎた男女のアダルトな落ちついた恋愛なのだが、裕次郎&ルリ子の実年齢は(多分設定年齢も)裕次郎20代後半、ルリ子20代前半。男性20代後半、女性20代前半というのは、2019年のいまの感覚では、まだまだ全然若い、まだまだ青春なのだが、60年代前半の世間ではすっかり大人。冒頭のブレーキのついていない人力車でスピード出しすぎは、本来ならとっくに落ち着いているべき年齢の裕次郎やジェリー藤尾が落ち着いてない事の象徴なのだろう。

裕次郎&ルリ子の恋愛映画としては多分この作品がピーク。
ルリ子は薄いメイクでも抜群にcute、
裕次郎は若干顔に肉がつきはじめているがギリギリ<青年>に見える。

◯巻頭の「銀座の恋の物語」歌が終わって転調したパートは「おいらはドラマー」と歌えそうなメロディ
◯銀座近辺のアパートに裕次郎、ジェリー藤尾、浅丘ルリ子が住んでいる(裕次郎とジェリーは同居、ルリ子は隣の建物?)
◯裕次郎が着ている茶色のジャケットの独特なデザイン
◯38分頃に歩道橋で突然歌う江利チエミは婦人警官に見えない
◯ルリ子は「ジャケット」ではなく「上っ張り」と言う(14分頃)
◯タクシーで駅に向かうルリ子は「国鉄」では「省線」と言う
◯当時の銀座のロケーションしたショットいくつかあり
◯5年後に同じコンビで同じ話(ルリ子がクルマにはねられる、夜霧よ今夜も有難う)

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