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小林信彦&片岡義男「星条旗と青春と」読書メモ

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 小林信彦&片岡義男「星条旗と青春と」 対談本。 1965年10月31日に生まれた僕は、60年代の出来事はほぼ記憶になく、ふたりの感性フィルターを通して語られる、戦後から70年代後半までの様々なモノゴト(特に55年頃〜75年頃)はなんとも新鮮で魅力的に感じられる。もし1940年に生まれて上記20年間を15歳〜35歳として生きたらどのように感じただろう、という想像をめぐられせながら読み進める。 小林信彦が語っている事の殆どは氏の他の著作で語られているエピソードなのだが、こういう話し言葉で読むと新鮮。片岡と意見が真逆の部分(50年代ポップス、MGMミュージカルなど)に関する論争的な展開があっても良かったが、互いに相手を尊重する大人ゆえかそういう展開はなし。基本的に片岡義男はかなり聴き手に徹している。 小林信彦 プロフィール

エル=アッカド「アメリカン・ウォー」

エル=アッカド「アメリカン・ウォー」新潮文庫 21世紀後半の第2次南北戦争の話。 本格的に面白くなりそうな予感が下巻に入っても続くが、最終的にどこかもう一歩物足りない感じ。 主人公の行動は充分描写されているが深い部分の内面描写はあまりない。 ゲインズによって主人公の何がどう変わったのか(或は変わらなかったのか?) 家族を殺されたから復讐する、拷問でひどい目にあわされたから殺す、というのは当たり前。どこかに21世紀後半ならではの新しい行動規範があるべきだと思うのだが僕には掴めなかった。 所々に意味は通じるがひっかかる訳文がある。 ※下巻P65「おれは親父が死ぬのを待つほうがいい」 第4章で「わたし」の一人称のがところどころで逸脱する理由は読み進めると判り、<小説は何でもあり>なのでこういう書き方が悪いわけではないが、個人的には好みではない。 ※P216サラットと母親のシーン ※P229サラットとマーカスのシーン