投稿

1月, 2022の投稿を表示しています

「ミステリと言う勿れ」第1話雑感

フジテレビ「ミステリと言う勿れ」第1話雑感 菅田のキャラに魅力があり、日本のドラマにしてはマシな方だが、メインの事件の真相がひまひとつ。 犯人(警察官)が民間人に罪をなすりつけようとした動機が謎。 その時点で常軌を逸していた、という事なのか?  名乗り出たひき逃げ犯は<寒河江が殺されたのはひき逃げに関係がある>と何故思ったのか?  ひき逃げに関して更に言えば、クルマを運転したのは寒河江と誤認定する程、警察の捜査は杜撰なのか? 菅田のキャラと台詞はそこそこ面白い。 もう少し哲学的にブラッシュアップされていれば更に良かった。 菅田の冷徹な知性vs犯人の作戦が、もっと高度なレベルで対決する話を期待したのだが、そこはそうでもなかった。日本の事件モノで毎度おなじみ、最後は自分で自供する。 暗め・逆光が多い画面設計はなかなか良い。 伊藤沙莉のキャラは造形にもうひと工夫欲しいが、演技は今作も良い。

Rob Reiner「恋人たちの予感」雑感

イメージ
Rob Reiner「恋人たちの予感」1989年公開(U-NEXT) 公開時の劇場、レンタルビデオ、WOWOW、DVD(購入)、Blu-ray(購入)で過去に少なくとも6回は鑑賞しているが、配信での鑑賞は今回が初。日本語字幕はディスク版と多分同じ(違和感を感じる部分はなかった)。 一言で言えば、男女の友情が1回のセックスで壊れて最終的にヨリを戻して結婚する話。 セックスしてしまうまでは、殆ど全てのシーンにコミカルなオチがついている。 初見の中学生が笑えるような単純なオチではなく、ソフィスティケイテッドで コミカルな大人の会話劇の脚本として多いに参考になる。 基本的に大好きな作品なのだが、セックス以降の終盤は、コミカルな部分も減り、見る度に他の展開案を夢想してしまう。少なくともハリーは、やはり最初から好きだった(嫌いではなかった)という事になってしまうのだろうが、ハプニング的なセックスは陳腐と言えば陳腐で、友情を極めた先にセックスを超越した関係性が生じる、みたいな展開を夢想してしまう。 これもありがちではあるが、子供が欲しいのでその為だけにセックスして、やがて本当に好きになってしまう、という展開もありだったかも。子供に対する無意識の執着(スパイゲーム=家族が見えた、イラストのゲーム=ベイビー・トーク)とも取れるフリもこの展開なら回収できる。 ジョー(元カレ)が電話で結婚する事を報告してくる、という展開もちょっと強引。ジョーと別れた後になんでも電話で話す仲になっていたというフリもない。どこかで偶然会う方がベターなのだが、そうなっていないのはジョー役の俳優の香盤表の問題か? 2回目の再会シーンにCarrie Fisherがいる必然性はない。 2対2のセットアップで初対面の方がこのシーンの面白さも増す筈。 恋人たちの予感 作品データ