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12月, 2017の投稿を表示しています

「世界中がアイ・ラヴ・ユー」

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Woody Allen「世界中がアイ・ラヴ・ユー」Netflix 劇場公開当時もDVD購入時も楽しめたが、完全なるミドルエイジになったいま見ると更に深く刺さってくる。「誘惑のアフロディーテ」のラストのミュージカルナンバーのムードをそのまま引き継ぐ幸福なシネ・ミュージカル。 ラス前のグラウチョは当然として、殆ど全てのナンバーが素晴らしい。 特に来るのは60分過ぎの祖父の幽霊が棺から出てきて踊る陽気なナンバーと、ラストの「シェルブールの雨傘」進化系のようなダンス(デジタルならでは)の切ないラブバラード。この2曲はトシを取れば取る程染みる。 たとえ別れる事になっても誰とも何もないよりは全然マシ(特に恋愛関係)。 全般的にどこか即興的に見える展開・編集は、つまり人生はそういうモノ(即興の連続)という事だろう。 Natalie Portmanと一緒にいる女の子(Gaby Hoffmann)は「フィールド・オブ・ドリームス」の子供。

「きみといた2日間」

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「きみといた2日間」Netflix 「恋人たちの予感」オマージュと思われる作品(中盤のセックス談義、大晦日の告白)。 大晦日の再会と仲直りのアイディアはまずまず(安易に新年の瞬間に許し合うムード的解決にはならない)。そもそもはお互い遊びの筈なんだから本来は怒るのは筋違いなのだが、これも「恋人たちの予感」と同じような展開。 40分頃からの「恋人たちの予感」のフェイクオーガズムより更に突っ込んだセックス論議(お互いに正直に不満を言い合う)、このやりとりに「恋人たちの予感」のようにオチを付けられれば最高なのだが、さすがにそれは難しかったようだ。 ヒロインの台詞「後で言葉ではっきり言うと男性は気にしすぎるから、行為の最中にあえぎ声のトーンを変えて誘導するの。私の実体験」はスタッフの誰かの実体験か? ヒロインAnaleigh Tipton(1988年誕生)は目・鼻・口が大きい独特なルックスで、静止画だとそうでもないが、動いていると独特な魅力がある。声もいい。写真を検索すると「ラブ・アゲイン」の印象的なショットがヒット。 相手役Miles Tellerはどこかで見た顔だと思ったら「セッション」の学生だった。 ヒロインのルームメイトJessica Szohrは「ゴシップガール」のネイトのガールフレンド。

「ザ・クラウン」

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ドラマ「ザ・クラウン」1〜3話 Netflix 現女王・エリザベス2世の話。 2話で父親のジョージ6世(英国王のスピーチ)が崩御。 画が繊細かつ重厚で素晴らしい(光と影の表現、豪華な部屋・衣装)。 画を眺めているだけでうっとりする。 全てのシーンがナチュラルライトで撮られているかのように見える。

「STAR WARS EP8 最後のジェダイ」

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「STAR WARS EP8 最後のジェダイ」 EP6は83年公開当時の初見の感想は大失望だった(完結編なのに戦闘シーンしょぼい、帝国軍のウォーカーが丸太でつぶされるって!? 、皇帝あっさり死にすぎ、これで全て終了のラストシーンが村祭り!? )が、何度も見返すうちにだんだん好きになったので、今作も何度か見返すうちにそうなるかもしれないが、とりあえず初見直後の今はもやもや感の方が圧倒的に強い。 ※EP6の<ラストシーンが村祭り>は、最新版では銀河中で勝利を祝うモンタージュに修正され、音楽も村祭り風からフィナーレ風に変わり、霊体アナキンも登場して霊体3人勢揃いになった(霊体勢揃いにはできればクワイガンもいて欲しかった) ①ルーク ルークが死んでしまった、という喪失感もあるが、最後の戦いが<実体>でなかった事は大いに不満。EP7のハン・ソロは何はともあれ直接対決していた。これなら最初から実は無敵でマトリックス的にレンの攻撃を避ける必要もなかった(観客を驚かせる為だけの1回限りのハッタリ演出)。 EP7のハン・ソロに比べてコレといったルークらしい見せ場もなく、あの星に隠遁している理由もよく判らず、カイロ・レンに関する話も納得できる話ではなかった。 <昔の話を画で見せる>のはやはりSTAR WARSっぽくない。EP1〜EP6は全てが現在進行形でこういうショット・シーンは皆無の筈。前作の「燃える村を見るルークとR2」はJ.J.だけにフラッシュフォワード(予知夢的な映像)なのかと思っていた。 あえて言えば霊体ヨーダに「young skywalker」と呼びかけられて会話するシーンはちょっとルークっぽい感じはあった。 レイが差し出したライトセーバーを受け取ったルークはそれをポイっと投げ捨てる。この行為はEP6のラストのルークには全く結びつかない。ベン・ソロがダークサイドに堕ちた事がルークを変えたという事なのだろうが、そこが納得できる形では描かれていなかったし、そこまで変わってしまったルークが昔のルークに戻った明確なきっかけもはっきり判る形では描かれていなかった(R2が映し出したレイアのビデオメッセージで心変わりなのだとしたらあまりにも安易)。いずれにしても最後の行動に繋がる正しい最初の行動は「ライトセーバーを受け取って逡巡」であるべきだったと思う(<ポイっと投

「マジンガーZ」雑感

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「マジンガーZ」amazonプライムビデオ 放送データ:1972年12月3日〜1974年9月1日(全92話)フジテレビ 日曜19:00 1〜4話を仕事しながらちら見。 子供の頃にある程度見ていたのは、記憶では平日夕方の再放送で、 フジテレビの系列局のUHBはこの1972年に開局しているが、 日曜日の19:00からリアルタイムを見た記憶はない。 何か他に毎週見ている番組があっただろうか? もしかすると北海道では別の時間?  日曜19:30ならカルピス名作劇場だけど。 「グレート・マジンガー」「グレンダイザー」は多分この時間の放送をリアルタイムで見ていて、「グレンダイザー」の途中で「ロボットアニメはだいたいどの作品も同じような子供だまし」と感じて見るのをやめたと思う(その結果、機動戦士ガンダムはリアルタイムで見られず、再放送からハマる事になる)。   いま聞いても音楽がなかなか良い。 オープニングは誰もがご存知のまずまずかっこいい曲だが、 僕のお気に入りはマイナー調のエンディング。 当時の特撮・アニメ作品はたいていエンディングは哀愁ただようマイナー調だった。 仮面ライダー、キカイダー、ライディーンのエンディングも良曲だったと記憶。 水木一郎が「マジンガー ズィー」と歌う主題歌の英語版シングルをなぜか持っていた事を想い出した(多分実家に今でもある筈)。 1972年当時は「アニメ」という言葉はまだ一般化されておらず、朝ドラ「なつぞら」でも言及されていたと思うが、当時は「テレビまんが」と呼んでいた。 「アニメ」という言葉は、「ヤマト」「ガンダム」ブーム、アニメ専門誌の登場で次第に一般化して、80年代中盤から後半にかけて「普通の一般名詞」になっていったと思う。 ※1986年公開の映画「恋する女たち」では高校生の主人公・斉藤由貴がアニメ映画を「まんが」と言う台詞がある 以下、覚え書き ◯1話のシローの台詞「オトキチ」  オーディオマニアの事ではなく、多分「オートバイキチガイ」の略 ◯ボスの子分のクロウスアップがなぜかいきなり線太の劇画調の画(多分3話) ◯第4話、今後延々とロボットアニメで繰り返されるモチーフ、  「学業」と「平和を守る活動」の両立、多分その第1回 マジンガーZ 作品データ なつぞら 作品データ

STAR WARSに関するあれこれ

STAR WARSに関するあれこれ ◯失われた20年 EP1〜EP3のヨーダはジェダイ評議会の第一人者で様々な公の場所にも登場していて、銀河を代表する有名人でも不思議ではないが、約20年後のEP4のルークはその名前さえ知らない。隠遁した約20年間に一般人に対してジェダイに関する何らかの徹底的な銀河規模の情報抹消が行われたという設定なのだろうか? どれだけ抹消しても伝説や名前は残りそうなものだが。 ※R2-D2はEP3のラストでメモリーリセットされていた ◯Who is "There is another."? EP3の最後のオビ=ワンとヨーダのやりとりを見ると、 EP5で成長したルークに会った時のヨーダの対応は不自然だし、 "There is another."はレイアの事ではないようにも思える。 EP3の最後はもっと混乱の中で連絡も取れずにバラバラになった方が良かったと思う (ルークとオビ=ワンがタトウィーンにいるのは偶然にする) ◯解決されていない事柄など ・アナキンの父親 ・ダース・プレイガス   ミディクロリアンを操作して生命を誕生させた   ミディクロリアンを操作して 死者を蘇らせる事ができる?    技を学んでプレイガスを殺した弟子=シディアス? ・ターフル EP3でチューバッカと一緒にいるウーキー

映画をどうやって観る?

映画をどうやって観る? 映画を観る方法(映画館、テレビ・パソコン、タブレット・スマホ)に関して考える時、僕は中1の時に「STAR WARS」「2001年宇宙の旅」を映画館で観て(STAR WARSは封切り、2001年は10年ぶりのリバイバル上映)「映画って面白い、映画って凄い」と思ったクチなので、「映画は絶対に映画館で観たい」「映画館で観た映画以外は映画と認めたくない」と思ってしまうのだが、その<最初の歓喜の原体験>が、自宅のテレビでレンタルビデオ、パソコンでDVD、配信でスマホだったりすると、映画というモノに対する根本的な何かがまるで違ってしまうのかもしれない、と想像する。 つまり、新しい作品を観る時にも、心の奥底のどこかに<最初の歓喜の原体験>を再体験したい、もう一度味わいたい、という感情が(無意識的にも)あるとしたら、最初にそれを味わった方法にどうしようもなく親しみを感じるのはむしろ自然かもしれず、<最初がレンタルビデオ>以前以後で大きく意識が変わっている可能性がある。 映画館原理主義(?)の僕だが、数年後には必ず来るであろう、劇場公開と同時に配信開始となった時に、必ず何が何でも映画館を選ぶか? と自問自答すると、絶対に映画館と答える自信はない。 たとえば今回のSTAR WARS EP8、最速一般上映である12月14日木曜日夕方の前夜祭はチケットを取れなかったが、もし同日同時間に配信もあるとしたら、それでも僕は翌日以降の映画館を絶対に選ぶだろうか? もしVRヘッドセットが進化して画質2K〜4Kになっていたら…。 自分自身が完全に映画の世界に入ってキャラクターと一緒にその世界の中で行動しながら(遂に映画もここまで進化したのか…)と心の中で思っている夢を随分前から時々見る。VRが究極に進化した未来を体験する予知夢なのだろうか?

80年代に流行った言葉

80年代に流行った言葉 〜ってか? (鶴太郎) ちがうか(鶴太郎?) 〜氏 〜なワケ ブリブリ キャピキャピ パーペキ ハチャメチャ(70年代から?) メチャンコ(70年代から?) パフォーマンス(1984年に定着したらしい) おショックス(食事+セックス) ストッピ アッシー メッシー

いつの間にか死語?

いつの間にか死語? 背広 ビフテキ パンティ ブティック e-mail ジーパン

北の国から、ふぞろい、男女7人

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「北の国から」全シリーズ、「ふぞろいの林檎たち」1〜3、「男女7人」夏&秋。 昨年から暇をみつけて交互にコツコツ再見していたのをやっと見終えた。 いずれも放映当時は大好きで、DVD購入時(00年前後?)もまあまあ好きだった作品だが、 いま見返すと、ドラマとして一番再見に耐えるのは、僕には「ふぞろい」だった。 僕はテレビドラマが持つ最大の魅力は台詞(会話)だと思っているが、 この3作品の中では「ふぞろい」の台詞(会話)の魅力が図抜けている。 「北の国から」は何気ない会話は悪くはないが、重要シーンは会話ではなく独白。 「男女7人」の台詞(会話)は全編ほほ普通、さんまのアドリブと思われる部分は悪くない。 「ふぞろい」はテンポも2017年の目で見てもそれほど悪いように感じられない。 「北の国から」はテレビシリーズから89まではまあまあだが、92・95・98は基本冗長。 特に98のラスト30分は途中でやめたくなる程無駄に長い。 2002はその反省からか話もいろいろ詰まっていてシリーズ中最良の出来。 「北の国から」で確実に魅力的な北海道の雄大な景色と美しい音楽は、映画館の大画面で味わえば更に魅力が増したのではないだろうか。スペシャルドラマではなく映画で展開していれば(香盤表的にも)もっと濃密なドラマを作れたかもしれない。95や98の宮沢りえなんかは結構スケジュール調整に苦労していた感じが伺われる。映画で展開してもっと制作費をかけて主要キャストを夏冬2〜4週間がっつり北海道ロケに拘束できれば、もっと同じシーンで共演できるドラマが作れたのではないか。 「男女7人」は放映当時はこの中で1番好きだったのだが、所詮旬のモノでしかなかったと言うべきか、僕自身も若く、バブルへと盛り上がっていったあの頃にオンタイムで見てビシビシ感じていた明石家さんまの魅力、時代の最先端を走っていた時の、言葉では語れないさんまのタレントパワーは、30年の時を経たいまは当然当時のようには体感できない。 決定的なのは、あの頃は「とにかく展開が早い(欠点を気にする暇がない)」と思えたテンポが、いまの目で見ると、むしろかったるい程度のテンポに感じられたこと。 さんまのアドリブと思える台詞や山下真司のキャラはいま見ても悪くない。

70年代〜80年代の主要ロボットアニメ

70年代〜80年代の主要ロボットアニメ マジンガーZ 1972年12月3日〜1974年9月1日(全92話)フジテレビ ゲッターロボ 1974年4月4日〜1975年5月8日(全51話)フジテレビ グレートマジンガー 1974年9月8日〜1975年9月28日(全56話)フジテレビ 勇者ライディーン 1975年4月4日〜1976年3月26日(全50話)NETテレビ UFOロボ グレンダイザー 1975年10月5日〜1977年2月27日(全74話)フジテレビ 大空魔竜ガイキング 1976年4月1日〜1977年1月27日(全44話)フジテレビ 超電磁ロボ コンバトラーV 1976年4月17日〜1977年5月28日(全54話)テレビ朝日 惑星ロボ ダンガードA 1977年3月6日〜1978年3月26日(全56話)フジテレビ 超電磁マシーン ボルテスV 1977年6月4日〜1978年3月25日(全40話)テレビ朝日 無敵超人ザンボット3 1977年10月8日〜1978年3月25日(全23話)名古屋テレビ 闘将ダイモス 1978年4月1日〜1979年1月27日(全44話)テレビ朝日 無敵鋼人ダイターン3 1978年6月3日〜1979年3月31日(全40話)名古屋テレビ 機動戦士ガンダム 1979年4月7日〜1980年1月26日(全43話)名古屋テレビ 無敵ロボ トライダーG7 1980年2月2日〜1981年1月24日(全50話)名古屋テレビ 伝説巨神イデオン 1980年5月8日〜1981年1月30日(全39話)東京12チャンネル 宇宙戦士バルディオス 1980年6月30日〜1981年1月25日(全31話)東京12チャンネル 最強ロボ ダイオージャ 1981年1月31日〜1982年1月30日(全50話)名古屋テレビ 戦国魔神ゴーショーグン 1981年7月3日〜1981年12月28日(全26話)テレビ東京 六神合体ゴッドマーズ 1981年10月2日〜1982年12月24日(全64話)日本テレビ 銀河旋風ブライガー 1981年10月6日〜1982年6月29日(全39話)テレビ東京 太陽の牙ダグラム 1981年10月23日〜1983年3月25日(全75話)テレビ東京 戦闘メカ ザブングル 1982年2月6日〜1983年1月29日(全50話)

「重戦機エルガイム」

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「重戦機エルガイム」1話2話 amazonプライムビデオ 放送当時以来の再見。 1984年2月4日放送開始。 80年代土曜17:30富野アニメの3番目 ①ザブングル 82年〜83年 ②ダンバイン 83年〜84年 ③エルガイム 84年〜85年 ④Ζガンダム 85年〜86年 大学受験直前だったのでさすがにオンエアではなく、ビデオ録画して見た記憶がある。 いきなり何かしらの渦中から始まって過剰なハイテンポで展開する富野節、 当時見た時にはこの富野節の面白さをちゃんと理解できていなかった気がする。 ほぼストーリーを忘れていて、最後までちゃんと見たかどうかの記憶もない。 この頃はファンタジーよりリアル&ハードを求めていたのでこの作品も途中でやめたかも。 アニメ表現的には風が当たって髪がなびく表現が多用されている印象だが、全部のキャラにこれをやるのは大変すぎたのか、 ファンネリア・アム(ロングヘアのヒロイン)は2話目からはバンダナをしてあまりなびかなくなっていた。

「ウディ・アレンの6つの危ない物語」

「ウディ・アレンの6つの危ない物語」amazonプライムビデオ タイトルから1話完結かオムニバスと思ったらひとつの話だった。 原題も「CRISIS IN SIX SCENES」だが、どこをどう解釈して6シーンになるかよく判らず、やや長めの映画を6つに分割しているような印象で、1話でケリがつくサブプロットは存在しない(1話約23分✕6)。 舞台は60年代。 Woody Allen演じる主人公は、売れない小説家、CMのコピーライターとしてはそこそこ売れて、現在はTVシリーズを企画中のアッパーミドル。 アレンと妻が暮らす大きな家に、指名手配されている過激派の女性が「しばらくかくまって」と転がり込んでくるという基本設定も、その後の展開もやや強引だが、おなじみのセピアっぽい画と音楽は悪くなく、俄然引き込まれるわけでも、退屈でどうしようもないという程でもない。 マジでキツくなってきたのはWoody Allenの滑舌。 ゆっくり話す分にはそれほどでもないが、早口でどんどんまくし立てる台詞は、若い頃に比べて断然滑舌が悪いので、「音」としての魅力が感じられず、ダメ押しのギャグ(ほぼ笑えない)が長く続くと結構聞くのが辛い。 過激派のMiley Cyrusは目と目の間が短い顔。Woody Allen作品のヒロインとしては、 Miley Cyrusにかぶれて爆弾を作る男の婚約者のRachel Brosnahan(1990年誕生)の方がハマる気がしたが、役柄とネームバリューの問題か。

「脳内ポインズンベリー」

「脳内ポインズンベリー」Netflix 仕事しながらチラ見。 舞台でやるようなアイディアだな〜と思って見ていたが、元ネタはマンガだった。 真木よう子が別れる時に古川雄輝に言う台詞「わたし、あなたが好き。だけど、あなたといる自分が嫌い」がよく判らない。「ひとりでいる時の自分」と「誰かと一緒にいる時の自分」が違うのは当たり前で、誰かと一緒にいる時は誰でも何かしらの「演技」をしていると思う。その「演技」(遊び、プレイ)が全然楽しくないのだとしたら、それは一緒にいる相手の事が「好きではない」からだと思うのだが…。 最初は多重人格まで行かなくても分裂気味の女性の話なのかと思って見ていたが、どうもそういう事でもなく、普通の女性の無意識の思考の葛藤を擬人化して見せているだけっぽい。脳内会議の結論をぶちこわすSMの女王のような超自我(?)とのからみは、もっと心理学的に最先端のアプローチか何かで面白くできなかったのか?

TWIN PEAKS RETURNS

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TWIN PEAKS RETURNS(全18話)WOWOW 今後多分永遠に作られそうにないレベルの難解さ。 通常のドラマの枠では到底語れず、枠を映像作品全体に広げても、極北に位置する作品。よくもまあこんな作品をテレビシリーズで実現させたものだ。 以下、17話と18話の覚え書き。 16話で元に戻ったクーパーが17話でTWIN PEAKSの保安官事務所に到着する。 その直前にルーシーがドッペルゲンガー(バッド・クーパー)を撃つ。 バッド・クーパーの体から出てきたようにも見える黒い玉(ボブ?)を手袋の青年が倒す。クーパーが例の指輪をはめるとバッド・クーパーは消える。 クーパーが保安官からノーザンホテル315号室の鍵を受け取る。 クーパーと顔がない女(裕木奈江)の存在に気付いた所からクーパーの顔のクロウスアップが常にオーバーラップする謎の画面になる(全てはクーパーが見ている夢、という事か?) 顔がない女の顔面が避けて、例の部屋に浮かぶ謎の物体のショット。 次の瞬間、顔がない女はダイアンになっている。 ダイアンとクーパーは抱き合ってキス。 クーパー「全てを覚えてるか?」 ダイアン「ええ」 時計の針はは15:52と15:53を行ったり来たり。 誰の声でもない「we live inside the dream.」 クーパーとダイアンとゴードンは謎の空間を抜けてノーザンホテル315号室の鍵で謎の部屋(ホテルの地下?)に入る。 いろいろあってクーパーが過去に戻り、ローラが殺されなかった世界を作る。 ここまでが17話。 で、18話で、色々な謎が回収されて、クーパーがTWIN PEAKSに戻ってくるのかと思いきや、全くそんな事はなく、ローラが殺されなかった世界の25年後でクーパーはローラになるべきだった女性(?)を連れてTWIN PEAKSへ。 ローラになるべきだった女性(?)をローラが住んでいた家に連れていってローラの母親にあわせようとするが、別の人が住んでいる。 クーパーはローラになるべきだった女性(?)に「今は何年だ?」と訊く。 更に謎が増えて終了。 リンダは誰だったのか? 結局少佐に何が起こったのか? 虫が入って行った女性はローラの母親だったのか? 7日間で消えたもうひとりの捜査官の行方は? オー

庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」

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庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」中公文庫 17年ぶりに再読。 「ライ麦」っぽい感じ、という事以外、何もかも忘れていた。 「桃尻娘」と同様に告白体に近い一人称。 由美の母親の曖昧な言い方など、台詞は面白いのだが、会話自体が多くない。 朝にガールフレンドとケンカして夕方に仲直りする1日の話(1969年2月9日)。 この間に「白衣の下は全裸の女医」「小林が来て一方的に語る話」「銀座で小さな女の子に足を踏まれる話」などの「現在(眼の前で起きている出来事とリアクション)」が入るが、大半は「過去の出来事のふりかえり」か「熟考された意見や思想の表明」。「桃尻娘」の1作目の5作品はほぼ全編「現在(眼の前で起きている出来事とリアクション)」を語っているがこの5作はいずれも短編。このような普通の「青春の1日」を題材にして、ある程度の長さでほぼ全編「現在」というのは意外に難しい(プラス実は読みにくい?)のかもしれない。 小さな女の子に足を踏まれる話の不自然さ(声を発したわけでもないのに女の子はなぜ痛がっている事に気付いた?「だいじょうぶ」と答えたにも関わらずなぜ離れようとしなかった?)は、魂が共鳴しあう相手との奇跡的な出会いを秘かに際立たせる為に、狙って不自然に思える描写をしているのだろうか? 自分も悩んでいる時期(20歳前後)に読んで主人公と一緒に悩むのが、この作品にもっと寄り添う読み方。50歳を過ぎたいま読むと、当時の自分を思い出しもするが、このように悩んでいる若者に対しては、「若いうちにやった方が楽しい事をやって方がいいよ。どっちにしたって気がついたら青春は終わってるんだから」と言いたくなる。こんな事を言いたい心境になっている事は紛れもなくとっくに青春が過ぎ去った証拠なのだろうw 登場人物 薫 主人公 上にきょうだい4人 東大法学部進学をやめる 由美 ガールフレンド 幼馴染み 松岡 女の子を紹介してくれる(便利すぎるキャラクター) 小林 慶応大学志望 一方的長台詞 影の主人公

サッカー日本代表 W杯本大会全戦績

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サッカー日本代表 W杯本大会全戦績 ※主将  赤字 全試合フル出場 2034年W杯 ※アジア・オセアニアで開催予定 2030年W杯 スペイン/ポルトガル/モロッコ大会 2026年W杯アメリカ/カナダ/メキシコ大会 2022年W杯カタール大会 R16 ( グループE) ◯ 日本2-1ドイツ (堂安、浅野)※長友ブラボー ●日本0-1コスタリカ ◯ 日本2-1スペイン (堂安、田中)※三笘の1ミリ △日本1-1クロアチア (前田)(PK1-3)※PK3本失敗(南野,三笘,吉田) 前田 久保 鎌田 伊東 田中 遠藤 長友 ※ 吉田  板倉 酒井 権田 浅野 上田 堂安 三苫 相馬 南野  田中 守田  富安 谷口 山根 森保一(監督) ※決勝 アルゼンチン3-3フランス(PK4-2) 2018年W杯ロシア大会 R16 (グループH) ◯ 日本2-1コロンビア (香川、大迫)※大迫ハンパねえ △ 日本2-2セネガル (乾、本田)※本田敬礼ポーズ ●日本0-1ポーランド ※フェアプレイポイントでGS突破 ●日本2-3ベルギー(原口、乾)※後半途中2-0でリード,ATのCKで失点 大迫  乾 香川 原口 柴崎 ※長谷部 長友  昌子  吉田 酒井宏   川島 岡崎 武藤 本田 宇佐美 山口 酒井高 西野朗(監督) ※決勝 フランス4-2クロアチア 2014年W杯ブラジル大会 GS (グループC) ●日本1-2コートジボワール(本田) △ 日本0-0ギリシャ ●日本1-4コロンビア(岡崎) 岡崎  大久保  本田  香川 ※長谷部 山口 長友   吉田  今野  内田  川島 大迫 柿谷 清武 遠藤 青山 森重 ザッケローニ(監督) ※決勝 ドイツ1-0アルゼンチン ※準決勝 ドイツ7-1ブラジル 2010年W杯南アフリカ大会 R16(グループE) ◯ 日本1-0カメルーン (本田) ●日本0-1オランダ ◯ 日本3-1デンマーク (本田、遠藤、岡崎) △ 日本0-0パラグアイ (PK3-5) 本田   大久保 遠藤 阿部勇 ※長谷部 松井  長友 闘莉王 中澤 駒野  川島 岡崎 玉田 矢野 中村俊 中村憲 今野 稲本 岡田武史(監督) ※決勝 スペイン1-0オランダ 2006年W杯ドイツ大会 GS (グループF)