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4月, 2018の投稿を表示しています

大島渚「東京战争戦後秘話」

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大島渚「東京战争戦後秘話」Netflix(初見)1970年公開 正直な所、ストーリーも彼らが語る思想もさっぱり判らない。 1950年に生まれて20歳前後に封切りで新宿で観たとしても、 多分サブテキストなしでは判らなかっただろう。 ヒロイン岩崎恵美子の魅力がなければ途中で見るのを諦めていたかも。 角度によって若い頃の洞口依子風の微妙な目付き。 女性の裸体にフィルムを映写(50分過ぎ)は、 Nouvelle Vague作品の何かに前例があった気がするが思い出せない。 岩崎恵美子の哲学的・詩的な発語は狙っているのかと思える棒読みなのだが、 多少アクチュアリティがありそうな仲間の会話 (当時の若者言葉である「〜さ」を連発する話し言葉)よりも、 逆に48年後の今も古びていない印象。 大島渚プロフィール

「ストレンジャーシングス」シーズン2

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「ストレンジャーシングス」シーズン2(Netflix) シーズン1に比べると冗長・迷走気味。特に前半がかったるい。 シーズン1もじっくり振り返ればいろいろあるのだが、 とりあえず「消えたウィルを探す」とい言う骨太のストーリーが全編を貫いている。 子供3人と母親が消えたウィルを探す→子供3人がイレブンを匿う→ふたつの話がなんとなく重なっていく、という流れ。 シーズン2にはそういう骨太・根幹がなく、シーズン1では日常vs裏側(組織側)と明確だった対立構造も曖昧。特に前半、署長がイレブンを約1年小屋に閉じ込めて外出もさせない展開は、物語的必然性が弱い(擬似親子関係の話に昇華されてない、イレブンは能力を使っていくらでもひとりで生きていける)し、画的には髭面中年の少女監禁事件のように見えて、かなりの停滞感。 イレブン及び関係者の安全の為、と署長は言うが、署長は今シリーズでは組織側と繋がっているので説得力がない。前半の展開は1〜2話で語って欲しかった(停滞感激しいので4話あたりで観るのやめる事を考えた)。 イレブンが小屋を出る後半は多少マシになるのだが、いつもより長めの最終回は、再び署長イレブンの関係性もなんとなく描かれて冗長。 B級ジャンルムービー的作品の最重要要素は、 状況を安定させずにどんどん展開させること。 今シリーズ前半のように展開がかったるいと、 設定・ストーリー上の疑問点が気になってきてしまう。 疑問点を気にする暇がない程にどんどん展開して、 常に状況を不安定にしなくてはいけない。 ①ウィルが敵の司令塔をつながっていて弱点(勝つ方法)を知っている ②敵の司令塔をやっつければ軍団は人を襲わなくなる ③ウィルは敵のウィルスに感染していて熱する事でウィルスは出ていく などは誰かが台詞で言うだけの単なる想像で何のファクトにも基づいていない。 こういう疑問点を(少なくとも視聴中は)気にさせない為には、 一刻も状況を安定させない、特にクライマックスは(基本的には時限爆弾を仕掛けて)一気呵成に展開させなくてはいけない。 敵をなるべくシンプルにして 主人公サイドは常に一緒に行動する。 シーズン1の最終回もウィル発見(署長と母親)と怪物と戦う(主人公とイレブン)の2つに別れるのがカタルシスを削ぐ感じがあったが、今シリー

映像視聴の近未来

映像視聴の近未来 昨年あたりから主に配信で映画やドラマを見るようになっているのだが、 配信に馴れると、昔ながらのレコーダー視聴は、 予約も削除もダビングしてディスク管理も全てが面倒。 原則としてケーブルで繋いだモニタでしか見られないのも不便すぎる。 理想とする映像視聴の近未来は、 古今東西ありとあらゆるコンテンツがクラウドに有り、 モニタ・パソコン・タブレット・スマホ・VRギアなどなんでも即座に見られる。 マイクに向かって適当に呟くと該当する作品やシーンをAIが探して即座に表示。 例えば「STAR WARS ライトセイバーで戦う」と呟くと、 「ライ…」あたりでEP5のベイダーvsルークが表示される。 気にいったシーンは簡単にクリップできる。 ここ10年以内にはある程度実現するだろうが、 「古今東西ありとあらゆるコンテンツ」はなかなか難しいかも。 今すぐにでも欲しいのが「Netflix」「Hulu」「amazonプライムビデオ」などを 横断的に検索してくれる統合検索アプリ。

「ストレンジャーシングス」

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Netflixで「ストレンジャーシングス」シーズン1(全8話)を鑑賞。 80年代を舞台にした80年代テイスト満載の作品。 スティーブン・キング風の話、 「E.T.」「エイリアン」オマージュ、 音楽はジョン・カーペンター風。 世界観だけで充分楽しめた。 設定・ストーリー上の細かい疑問点はいくつかあるが、 展開が速いので、見ている間はあまり気にならない。 細かい疑問点 ①イレブンはあれだけの力を持っているなら逃げ回る必要はなかったのでは?  イレブンが能力を使う条件に何か縛りがあった方が良かったのでは? ②モンスターに関してはいろいろ判らなかった。  現実世界に出現する条件。目的・弱点など。  最終回、あのふたりはなぜあの方法で倒せると思ったのか?  更につっこめば倒す目的もよく判らない(倒す=ウィル帰還ではなない筈) ③モンスター同様に「裏側の世界」もよく判らない  もともと存在していてイレブンの能力で繋がってしまった、という事なのか? 組織の長のマシュー・モディーンと 失踪した少年の母親のウィノナ・ライダーは、 ともに80年代は青春映画に出演。 一昨日くらいの感覚で覚えているあの頃から30年以上…。 ※2018年4月17日追記 昨日からシーズン2を見始めて、シーズン1を脳内反芻しているが、 シーズン1のイレブンは多分自分の能力の限界を知らない(少なくともラスト前までは)。 イレブンが主人公3人に匿われる話、として展開する分には、 イレブンの能力限界はさほど気にならないが、 シーズン1最終回やシーズン2#2のようにイレブンが能動的に行動すると話は別。 能力限界を知らされずに見せられる超能力戦は、 ルールが判らないスポーツを見せられるような感じ(勝っても負けてもモヤモヤ)。 仮に、視界に入った人間を一瞬で全員倒す事ができるのであれば、 逃げ回る必要もないと思うのだが、 イレブンは能力の限界と使い方に関してどう思っている、という設定なのか? なんとなく、シーズン1で狭い地域の小さな話で終わらせた方が良かった、 という感想になりそうな予感が…。

サッカー日本代表は何から始めるべきか?

サッカー日本代表は何から始めるべきか? 日本代表は「つなぐサッカー」と「縦に速いサッカー」のどちらを目指すべきか? 答えは「世界標準では両方できて当たり前」。 そもそも順番が違う。 「つなぐサッカー」も「縦に速いサッカー」も「マイボールの時のオプション」。 マイボールにする為には相手からボールを奪わなければいけない。 どの位置でどんな方法でボールを奪うのか? その方法論に絶対的正解はないが、少なくとも意思統一はしなくてはいけない。 「前から行かなきゃダメ」と口で言うのは簡単だが、 GKもCBも自由にさせないハイプレスを90分やり続ける、などという戦術は、 W杯本大会7試合を戦い抜く為には勿論、 試合間隔が短いGS3試合でさえ、非現実的なのは言うまでもない。 もっと言えば、現在のW杯本大会における日本代表の実力は、 相手の状態が100%ならボールを奪う事も簡単ではなく、まずは、 相手ボールの時に、たとえボールを奪えなくても、なんとか失点しない。 という部分の戦術の意思統一から積み上げるレベルではないか?

「ハートストーン」

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「ハートストーン」 劇場公開を見逃してNetflixで鑑賞。 感情やストーリーを言葉で説明しない、極めて映画的な作品。 青春時代を「友情と恋愛(セックス)が殆ど全てと思える時期」と定義すれば、 まさに青春時代の入り口を描いている。 「レス・ザン・ゼロ」「プロミストランド(1987)」に次ぐ「暗い青春映画」の傑作。 思春期前期(推定年齢15歳?)の男女4人、主人公の姉2人、 更に親の世代も含めた複雑かつ繊細で閉塞気味の関係性が、 東アイスランドの田舎の雄大な風景を背景に淡々と描かれる。 冒頭から様々な「死のイメージ」が散見されるので、 「誰かが死ぬ話じゃないといいのになあ」と思って見ていたが、 やはりそれに近い展開になった(主人公に思いを寄せる副主人公が自殺を図る)。 「画面に登場した銃は必ず発射される」という法則は今作も正しく作用。 自分がゲイである事をはっきりと自覚した副主人公が馬小屋で慟哭するシーンは、 ややバランスを欠いて長めで、妙に切実に見えたが、 製作者の誰かの個人的体験が反映されているのだろうか? 中心にある話は「初めてセックスをした日に親友が自殺を図る話」なのだが、 その話が本格発動する前の何気ない会話や小さなエピソードが愛おしい。 一瞬で過ぎ去るイノセンス。 一度セックスを体験するとそれに憧れていた時期には戻れない。 セックスは「世界の(綺麗事だけではない)真実」と置換可能。 …なんて事はこの作品で直接的に描かれている訳でなないのだが、 冒頭と対になっているラストシーンになんとなくそんな事を感じた。

プロ野球改革私案

プロ野球改革私案① 4地区制 ・16チーム4地区に再編成(4チーム増) ・各地区1位がポストシーズン進出 ・戦力バランスを考えて所属チームを入れ替える(4年に1回、過去4年間の総合勝率)  ・地区の中核チームは原則固定(北F 東G 西T 南H) ・冬に九州でウィンターリーグを開催(若手が参加) ・独立リーグ、社会人チーム、大学チームも参加する天皇杯を開催  春に沖縄で決勝トーナメント 北地区 ファイターズ※ イーグルス マリーンズ ※新潟? 東地区 ジャイアンツ※ スワローズ ベイスターズ ライオンズ 西地区 タイガース※ ドラゴンズ バファローズ ※長野? 南地区 ホークス※ カープ ※四国? ※沖縄? プロ野球改革私案② 6イニング制 ・3回終了後ハーフタイム(20分) ・先発投手は原則最長3回で交替(3回まで0失点の場合は完封チャンレジ可) ・勝ち点制  通常勝利2    引き分け1  敗戦0    0封勝利でプラス1(複数投手による継投可)    6点差以上勝利でプラス1  零封&6点差以上勝利ならプラス2(勝点4) ・試合時間短縮 ・先発投手の負担軽減(中2〜3日) ・短い試合時間&ハーフタイム  →サッカー観戦・バスケットボール観戦に馴れた若い観客を呼び込む ・年俸の可視化(成績は基本給、人気は歩合給)  全ての成績をポイント化→基本給  グッズの売上、動画の視聴時間などをポイント化→歩合給(青天井)  ※基本給(例)  Sランク 1億円  Aランク 6000万円  Bランク 3000万円  Cランク 1500万円  ※投手の完封、打者のサヨナラヒットなどに特別ボーナス プロ野球改革私案③ 6イニング制の更にその先 ・攻撃メンバーと守備メンバーを分離(重複可) ・攻撃メンバー(6人)は毎回自由に変更可(または前半3回・後半3回) ・守備メンバー(9人)は毎回自由に変更可(または前半3回・後半3回) ・イニング中の交替は負傷交代のみ ・イニング中の監督・コーチの助言は原則不可 ・代打なし ・代走自由 ・3ボールでウォーク ・2ストライク後3ファールでアウト ・AI審判

江本孟紀vs大谷翔平

江本孟紀vs大谷翔平 大谷2連勝、3戦連発でも二刀流が成功しない理由  江本孟紀「私の成績すら超えられない」 AERA dot. (アエラドット)  江本さんの言い分にも一理あるけど、 今のペース(週1回先発、週3〜4回DH)で出場して、 15勝30本という成績を残せば充分二刀流として大成功と言えると思う。 そもそも規定投球回数や規定打席数は個人成績の為にあるもので、 野球というチームスポーツの中では副次的なモノ。 どれだけチームの勝利に貢献できたか、が一番重要。 例えば、年に15試合しか登板しなくても15勝全勝、 代打専門でも終盤に逆転ヒット15本なら充分貢献。 規定投球回数以下で最多勝、規定打席以下でホームラン王、 という可能性もゼロではない。 「私の成績すら超えられない」 は炎上商法かな?w 江本さんはメジャーリーグ出場経験はないので既に超えているw 大谷翔平プロフィール