大九明子「勝手にふるえてろ」雑感

大九明子「勝手にふるえてろ」Hulu

小説では成立しても実際の画で見せるのは難しい設定・台詞。
演劇ならまだマシだろうか?

ヒロイン松岡茉優は殆ど話した事もない中学時代の同級生を想い続ける24歳会社員。
それほどダメでもない会社の同僚から告白される。

多少性格に難ありだとしても松岡茉優レベルのルックスの女の子が、
24年間誰からも告白されない、つきあった事もない、なんて有りえない、
かと言ってリアルにブスで地味な女優だと観る気が起きない、という映画ジレンマ。

こういう話はある種のファンタジーとして見なくてはいけないのは判っているのだが、
それなりに画がリアル(自然光風ライティング)なのが困る。

途中までは石橋杏奈との会話がなかなかで、ストーカーすれすれの渡辺大知の動きも悪くないコミカルな展開が、名前さえ覚えて貰えていなかったという<気付き>に続く70分過ぎのミュージカル風モンタージュで一転、後半はどんどんシリアスになっていく。あくまでも基本コミカルに、例えば24歳が永遠に続いていくようなセンで押し切る事はできなかったのだろうか? 原作未読。

松岡茉優プロフィール

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