北の国から、ふぞろい、男女7人


「北の国から」全シリーズ、「ふぞろいの林檎たち」1〜3、「男女7人」夏&秋。
昨年から暇をみつけて交互にコツコツ再見していたのをやっと見終えた。
いずれも放映当時は大好きで、DVD購入時(00年前後?)もまあまあ好きだった作品だが、
いま見返すと、ドラマとして一番再見に耐えるのは、僕には「ふぞろい」だった。

僕はテレビドラマが持つ最大の魅力は台詞(会話)だと思っているが、
この3作品の中では「ふぞろい」の台詞(会話)の魅力が図抜けている。
「北の国から」は何気ない会話は悪くはないが、重要シーンは会話ではなく独白。
「男女7人」の台詞(会話)は全編ほほ普通、さんまのアドリブと思われる部分は悪くない。
「ふぞろい」はテンポも2017年の目で見てもそれほど悪いように感じられない。

「北の国から」はテレビシリーズから89まではまあまあだが、92・95・98は基本冗長。
特に98のラスト30分は途中でやめたくなる程無駄に長い。
2002はその反省からか話もいろいろ詰まっていてシリーズ中最良の出来。

「北の国から」で確実に魅力的な北海道の雄大な景色と美しい音楽は、映画館の大画面で味わえば更に魅力が増したのではないだろうか。スペシャルドラマではなく映画で展開していれば(香盤表的にも)もっと濃密なドラマを作れたかもしれない。95や98の宮沢りえなんかは結構スケジュール調整に苦労していた感じが伺われる。映画で展開してもっと制作費をかけて主要キャストを夏冬2〜4週間がっつり北海道ロケに拘束できれば、もっと同じシーンで共演できるドラマが作れたのではないか。

「男女7人」は放映当時はこの中で1番好きだったのだが、所詮旬のモノでしかなかったと言うべきか、僕自身も若く、バブルへと盛り上がっていったあの頃にオンタイムで見てビシビシ感じていた明石家さんまの魅力、時代の最先端を走っていた時の、言葉では語れないさんまのタレントパワーは、30年の時を経たいまは当然当時のようには体感できない。
決定的なのは、あの頃は「とにかく展開が早い(欠点を気にする暇がない)」と思えたテンポが、いまの目で見ると、むしろかったるい程度のテンポに感じられたこと。
さんまのアドリブと思える台詞や山下真司のキャラはいま見ても悪くない。



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