投稿

3月, 2018の投稿を表示しています

浅田次郎「長く高い壁」

浅田次郎「長く高い壁」角川書店 信頼できない複数の証言者(「珍妃の井戸」と似た構造)。 殺人の動機を説明する部分の描写が弱い。 毒殺の実行犯(海野)が戸田以下10名の乱行(母親と娘を暴行?)の現場を直線目撃していない。戸田以下10名は全員その乱行に参加していたのか? 見ていただけ、見張りをつとめたという可能性もあるのではないか? 全員が繰り返し乱行を行っていて、他の手段で解決できない、という経緯がないと、 ただせさえ少ない戦力を2/3に減らす殺人を行う理由付けとしては弱い。 当時の生活感覚の描写は用語の使い方を含めてなかなか良さげ。

ボクシングの理想と現実

ボクシングの理想と現実 理想(5階級) ヘビー 90㎏以上 ライトヘビー 80〜90㎏ ミドル 70〜80㎏ スーパーライト 60〜70㎏ ライト 60㎏以下 現実(17階級) ヘビー級(90.72㎏超/200ポンド超) クルーザー級(90.72㎏/200ポンド) ライトヘビー級(79.38㎏/175ポンド) スーパーミドル級(76.20㎏/168ポンド) ミドル級(72.57㎏/160ポンド) スーパーウェルター級(69.85㎏/154ポンド) ウェルター級(66.68㎏/147ポンド) スーパーライト級(63.50㎏/140ポンド) ライト級(61.24㎏/135ポンド) スーパーフェザー級(58.97㎏/130ポンド) フェザー級(57.15㎏/126ポンド) スーパーバンタム級(55.34㎏/122ポンド) バンタム級(53.52㎏/118ポンド) スーパーフライ級(52.16㎏/115ポンド) フライ級(50.80㎏/112ポンド) ライトフライ級(48.99㎏/108ポンド) ミニマム級(47.61㎏/105ポンド)

テレビの未来

テレビの未来 「そもそもテレビを設置するのが面倒。アンテナ線って何?」 「iphoneでもiPadでもパソコンでも見られないなんて超不便」 「勝手に作った予定表にこっちがあわせるか、  専用の機械で予約?録画?しないと見られないのが面倒」 00年以降に生まれたYouTube世代(ものごころついた時にYouTubeで映像に触れた世代) は多分こんな風に思っているのではないか。 昭和生まれのバビバリのテレビっ子だった僕でさえ、時々そう思うのだから。 YouTube世代が大人になる2020年以降、現行のテレビ放送というビジネスモデルは ますます旧世代向けにシフトして行くと予想するが、テレビっ子世代の寿命も今後ますます伸びる事も予想できるので、意外となんだかんだで2050年頃までは持ってしまうかも…。

「東京難民」雑感

イメージ
「東京難民」amazonプライムビデオ 狙って作っているのかと思える程に既視感のあるストーリーと記号的なキャラ。 サブキャラは訊いてもいないのにやたらと蘊蓄的な事を言う。 新宿から逃げる事を決めて3人で走リ出すショットはちょっとぐっときた(75分頃)。 ソープランドの再会シーンで歌うホストクラブの一気パターンは再考の余地あり。 もっとシンプルな一気パターン(観客が思わず覚えてしまうレベル)で、 再会以前のホストクラブのシーンで3回使われていれば哀切度合いが増した筈。 ホストクラブにハマって看護婦からソープ嬢に転落する大塚千弘がヌードを披露。 大塚千弘プロフィール

京極夏彦「邪魅の雫」

イメージ
京極夏彦「邪魅の雫」2006年発行 3回目。毒薬で何人も殺される、という事以外はほぼ忘れていた。 細かいメモを取らない限り、誰が誰だか判らなくなる事必至(確信犯的)。 最後に京極堂が語る話、「澤井に乱暴された話」は誰から聞いたのだろう? 言葉(物語)は元来嘘と言えば嘘であり、人から人へと語り継がれる度に最初の話から少しづつズレて行く(人の数だけ物語がある)、という事を、この小説全体が語っている。 邪魅の雫メモ(拾い読みするなら21、4、7、11、13、17、28)  1   私(西田)が石井警部にストーカー行為に関して相談(喫茶店「茶房松木」)  2   益田が今出川(榎木津の母方の従兄)から調査依頼を受ける(薔薇十字探偵社)  3   江藤が死体を発見して山下警部補の尋問を受ける(現場→交番)  4    青木が木場に澤井変死事件に関して話す (普通の青酸カリではない?)  5   大鷹が真壁恵と話す(回想でもうひとりの真壁恵の身辺警護の話、大磯の海岸)  6   女(真壁恵?)に男(赤木?)が話す(内的描写)  7    益田が中禅寺と関口の話を聞く (京極堂)※小説の批評、世間  8   私(西田)が宇都木実菜に関して語る(海に面した館)※原田美咲(画商)  9   青木が江藤と話す(所轄の交番)澤井と赤木のつながり 10  江藤がおかみさんと話す ※大仁田良介(うはあ) 11  益田が関口に相談 (中野駅前の喫茶店)※神崎宏美(榎木津が過去に交際) 12  大鷹が赤木と話す、大鷹が雫を欲しがる若者と話す(隣の駅の保養所) 13  青木が中禅寺の話を聞く (京極堂)※石井部隊、帝銀事件 ※敦子(科学と悪) 14  私(西田)が美咲、あやめ、大仁田の話を聞く(西田邸) 15  益田が関口と話す(大磯の馬場)※関口の愛憎論 ※神崎礼子(調教師) 16  江藤が赤木の部屋で雫を発見、榎...

Clint Eastwood「15時17分、パリ行き」

イメージ
Clint Eastwood「15時17分、パリ行き」 普通に子供の頃からシンプルに時系列で語っても良かったのではないか? 犯人の描写から始まり、犯行開始直後から3人の子供時代に場面展開するが、 時々犯行のショットが挿入されるので「映画内現在」は列車にある感覚があり、 3人の時系列エピソード(子供時代〜直前)への没入がそがれた。 普通にシンプルに時系列で語った方が、もっと深く3人に寄り添えた気がしないでもない。 3人の初登場シーン(オープンカーでカメラに向かって自己紹介)は映画全体のムードからするとなくても良かったような。 わざわざニックネーム(ロボット)を紹介した意図は汲み取れず、 黒人の男性がその場を仕切るので、彼が主人公なのかと思ってしまった。 決して優等生ではなく、普段はチャラチャラしている、その辺にいそうな若者3人が、 いざという時には迷いなくやるべき事をやった、という物語。 小学生の頃は何度も校長室で注意された3人が最後にフランス大統領から勲章を貰う。 校長室のプレートの「PRESIDENT」が最後のフランス大統領に繋がってるんだ、 と鑑賞直後は思ったが、記憶を反芻すると校長室のプレートが本当に「PRESIDENT」だったかどうか記憶があやふや。 本人3人がそのまま演じた、という事を帰宅後にネットで知った。 Clint Eastwoodプロフィール