京極夏彦「邪魅の雫」
京極夏彦「邪魅の雫」2006年発行
3回目。毒薬で何人も殺される、という事以外はほぼ忘れていた。
細かいメモを取らない限り、誰が誰だか判らなくなる事必至(確信犯的)。
最後に京極堂が語る話、「澤井に乱暴された話」は誰から聞いたのだろう?
言葉(物語)は元来嘘と言えば嘘であり、人から人へと語り継がれる度に最初の話から少しづつズレて行く(人の数だけ物語がある)、という事を、この小説全体が語っている。
邪魅の雫メモ(拾い読みするなら21、4、7、11、13、17、28)
1 私(西田)が石井警部にストーカー行為に関して相談(喫茶店「茶房松木」)
2 益田が今出川(榎木津の母方の従兄)から調査依頼を受ける(薔薇十字探偵社)
3 江藤が死体を発見して山下警部補の尋問を受ける(現場→交番)
4 青木が木場に澤井変死事件に関して話す(普通の青酸カリではない?)
5 大鷹が真壁恵と話す(回想でもうひとりの真壁恵の身辺警護の話、大磯の海岸)
6 女(真壁恵?)に男(赤木?)が話す(内的描写)
7 益田が中禅寺と関口の話を聞く(京極堂)※小説の批評、世間
8 私(西田)が宇都木実菜に関して語る(海に面した館)※原田美咲(画商)
9 青木が江藤と話す(所轄の交番)澤井と赤木のつながり
10 江藤がおかみさんと話す ※大仁田良介(うはあ)
11 益田が関口に相談(中野駅前の喫茶店)※神崎宏美(榎木津が過去に交際)
12 大鷹が赤木と話す、大鷹が雫を欲しがる若者と話す(隣の駅の保養所)
13 青木が中禅寺の話を聞く(京極堂)※石井部隊、帝銀事件 ※敦子(科学と悪)
14 私(西田)が美咲、あやめ、大仁田の話を聞く(西田邸)
15 益田が関口と話す(大磯の馬場)※関口の愛憎論 ※神崎礼子(調教師)
16 江藤が赤木の部屋で雫を発見、榎木津に遭遇 ※江藤から見た大鷹
17 青木と斉藤が情報交換(商人宿)※澤田(誤植?)※郷嶋 ※赤木死亡
18 大鷹と真壁恵が話す(保養所から高田屋に移動)
19 益田と関口、雑貨屋のなべから重要証言→山下と話す
20 女性(主語なし)と男(多分江藤)の会話 ※地の文
21 捜査会議→内輪の会議(公民館→平塚署)※まとめ(混乱したらこの項)※大鷹死亡
22 私(西田)が宇都木実菜の死を知る(自宅)※内的混乱 ※小壜を持った男が来る
23 益田が関口と話す(平塚署仮眠室→取調室)※整理 ※青木、亀井
24 神崎宏美の内的告白 ※主語なし ※毒薬を作った祖父は逃げた
25 青木、関口、益田が榎木津を迎えに行く ※6人目の被害者
26 私(西田)の独白(彼奴を殺した)
27 榎木津が大仁田を視る(女性)、郷嶋・京極堂登場(平塚署)※益田視点
28 京極堂が全容を語る(西田邸)※西田視点 ※澤田再び
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