大林宣彦「ふたり」雑感


大林宣彦「ふたり」1991年公開

多分4回目の鑑賞。
過去3回は公開時(劇場)、レンタルVHS、DVD購入時。

再三様々な形で歌われる主題歌「草の想い」は叙情的なメロディラインの名曲。
エンドロールのおじさんバージョンは、自分がおじさんになった2020年に聴くとそれなりの味わいを感じるが、公開時は「コレ誰? 普通に中嶋朋子バージョンの方が良いのにな〜」と思っていた。
https://www.youtube.com/watch?v=ah0v9Ch4SNE

一言でまとめられる太いストーリーがあるようなないような、という約150分のこの作品の一番の魅力はある種の儚さを孕む姉妹の会話。
石田ひかりの囁くようなエロキューション、
中嶋朋子のやや低音のしっとりとしたエロキューション、ともに耳に快い。

大林宣彦印の狂ったハイパーモンタージュ(褒め言葉)はないが、
普通のよくある幽霊モノとはやはりどこか違うヘンな映画。
普通のエンタメならクライマックスでもおかしくない、
石田ひかりが襲われて殺されそうになるシーンで幽霊(姉)初登場。
父親を殺しかけるシーンで思いとどまらせるのか!? と思いきや、
このシーンではその場に姉はいないw

観客が自由に解釈できるように、あえて明確な判りやすいストーリーにしていない、
という可能性もあるかもしれない。

単純に、石田ひかり、中嶋朋子、中江有里、島崎和歌子を眺める映画としても十分成立。島崎和歌子もこの頃は美少女w

公開当時劇場で観て結構違和感を感じたハイビジョンを用いた合成ショット、
僕が所有するDVDでは全くリマスタリング? されていないようだ。

ふたり作品データ
石田ひかりプロフィール
中嶋朋子プロフィール
大林宣彦プロフィール




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