京都橘とガンダム

京都橘に感じる既成概念を揺さぶられる感覚、
この感覚を前回味わったのは約40年前のガンダムだった件w

マーチングバンドと言えば、整然と行進、比較的派手な制服、振り付けは楽器を左右に振る・軽いステップ程度、軍隊っぽい、というイメージだった……京都橘高校を見るまでは。

京都橘高校吹奏楽部のマーチングは、大袈裟に言えば、マーチングバンドの歴史・概念を変える存在になる気がする。僕が気づいてないだけで、マーチングバンド界隈では常識で、他にも同じようなバンドがあって、どんどん、こういう、ダンシングマーチングバンド(?)が生まれているのかもだけどw

左右に揺れて弾んで進んでくる動画を初めてみた時に感じた「何コレ!?」的な衝撃。こんなマーチングバンド見た事ない。振り付けはほとんどダンスの域。イメージで近い存在をあげれば、楽器を演奏するリオのカーニバル。

オレンジのミニスカートの衣装には軍隊っぽい印象は皆無。従来のどこか堅苦しいイメージもあるマーチングバンドとは全然違う、エンタテイメントショーと呼びたくなるパフォーマンスは、繰り返し見てもなぜか飽きない。

僕が体験した範囲内で言えば、こんな風に自分の裡なる概念を揺さぶられる感覚を味わうのは、15歳の頃のガンダム以来w

ロボットアニメと言えば、正義・熱血の主人公、判りやすい敵(たいてい異星人)、ストーリーは基本1話完結でウルトラマンを踏襲、総じてどれも結局は「マジンガーZ」と同じようなモノなので10歳を過ぎたら見なくていい、というイメージだったのだが、ガンダム(ファーストガンダム)で根底から覆させられた。

その後のパトレイバー、攻殻機動隊、新世紀エヴァンゲリオンなども、ファーストガンダムの成功(映画のほどほどの成功、ガンプラの大成功)がなければ、なかったかもしれないのだ。

ガンダムは、ロボットアニメの歴史・概念のみならず、日本のアニメ産業全体の歴史・概念・ビジネスモデルを変えたエポックメイキングだった事は、今では誰も否定できない。

約40年前、ガンダムの映画化が決まったあの頃に感じていた興奮・予感と同じようなものを、京都橘高校吹奏楽部のYouTube動画を見る度に感じる。



※判った上で見ても、とてもマーチングバンドとは思えない何かがが近づいて来る!  と既成概念を揺さぶられる(18:55頃〜)

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