橋本治「桃尻娘」
橋本治「桃尻娘」講談社文庫
いやァなんていうかサ、会話はもちろんそうなんけどサ、 地の文も、<超口語体>とでも名付けたくなるような、全編70年代後半の若者の流行り言葉で書かれている訳。
30年くらい前に初めて読んだ時にはァ、その言葉の感覚がちゃっかり残ってたんで気にならなかったりしてェ、 むしろスイスイ楽しんで読んだような遠〜い記憶があるンだけどサ、いま読むと最初は結構馴れなくてェ
…と書くのも疲れる!? 全編こんな文体で、最初はかなりつっかえつっかえだったが、 読み進めるうちにだんだん馴れて来て、青春モノは基本的に大好物なので、 次第にどの人物も愛おしく思えて来た。
徹底して「いま」を描こうとしているのが素晴らしい。
「ボケーッとしていた」という表現は最近はすっかり使われなくなっている気がするが、
思い返せば、僕も当時の日記でよく「勉強もせずに2時間ボケーッとしていた」などと使っていた。「ボーッとしていた」「ぼんやりしていた」という事なのだろうが微妙にニュアンスが違う気もする。こんな表現・言葉がたくさんあり、意味は判るが微妙なニュアンスは思い出せないモノも多数。
この小説を当時(1980年前後)を全然知らない人が読む場合は、
やはり漱石のように注釈が必要になるのだろうか?
「桃尻娘」登場人物メモ
榊原玲奈…モモジリムスメ
田口祐子…同じ団地で同じクラス 大西と交際・妊娠
磯村薫…美少年
木川田源一…カマゲン →滝上(バスケ部の1年先輩)
牧村久美…マンガ家志望
井関純也…1年後輩 木川田と
醒井涼子…お嬢様 お化け屋敷
竹場百合江…兄のガールフレド 磯村を3人で…
松村…磯村の友人 玲奈に告白 ※作者の分身?
西窪…同じクラス 一緒に映画
いやァなんていうかサ、会話はもちろんそうなんけどサ、 地の文も、<超口語体>とでも名付けたくなるような、全編70年代後半の若者の流行り言葉で書かれている訳。
30年くらい前に初めて読んだ時にはァ、その言葉の感覚がちゃっかり残ってたんで気にならなかったりしてェ、 むしろスイスイ楽しんで読んだような遠〜い記憶があるンだけどサ、いま読むと最初は結構馴れなくてェ
…と書くのも疲れる!? 全編こんな文体で、最初はかなりつっかえつっかえだったが、 読み進めるうちにだんだん馴れて来て、青春モノは基本的に大好物なので、 次第にどの人物も愛おしく思えて来た。
徹底して「いま」を描こうとしているのが素晴らしい。
「ボケーッとしていた」という表現は最近はすっかり使われなくなっている気がするが、
思い返せば、僕も当時の日記でよく「勉強もせずに2時間ボケーッとしていた」などと使っていた。「ボーッとしていた」「ぼんやりしていた」という事なのだろうが微妙にニュアンスが違う気もする。こんな表現・言葉がたくさんあり、意味は判るが微妙なニュアンスは思い出せないモノも多数。
この小説を当時(1980年前後)を全然知らない人が読む場合は、
やはり漱石のように注釈が必要になるのだろうか?
「桃尻娘」登場人物メモ
榊原玲奈…モモジリムスメ
田口祐子…同じ団地で同じクラス 大西と交際・妊娠
磯村薫…美少年
木川田源一…カマゲン →滝上(バスケ部の1年先輩)
牧村久美…マンガ家志望
井関純也…1年後輩 木川田と
醒井涼子…お嬢様 お化け屋敷
竹場百合江…兄のガールフレド 磯村を3人で…
松村…磯村の友人 玲奈に告白 ※作者の分身?
西窪…同じクラス 一緒に映画
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