Andrew Dominik「ブロンド」雑感

Andrew Dominik「ブロンド」Netflix 166分

結構アート寄り。
配信作品としてはあまりに長尺。
3Pセックスでモーフィング風に溶け合う肉体はかなり不気味。
ベッドに重なる滝のオーバーラップは絶頂とともにどこかへ落ちて行く自分?
モンローの行く末の暗示、という解釈もできそう。
モノクロとカラーを使い分ける意味は初見では掴めなかった。

シンプルな構造(ひとりの主人公でひとつの話)の配信作品としては常識外れの166分という超長尺、Netflixだけでも見きれない程の数の作品がある2020年代にこれだけ長尺にする意味は正直測りかねる。どうしてもこの長さにしたいのなら、むしろ数話のミニシリーズでも良かったのでは?

近未来のコンテンツは、全ての作品がいくつもの長さの複数のバージョンを持つようになる(視聴者の好みにあわせてAIが編集する)と夢想するが、ワンバージョンの現時点では、よほどの事がない限り、映画は90分以内、ドラマは45分以内にして欲しい。YouTube世代が世の中の中心になれば、映画は60分、ドラマは30分以内が基本になってもおかしくないと思うが、さてどうなるか。同時に、本当に好きな人向けのとんでもないロングバージョッンも存在する事になると予想。

ヒロインは下半身が結構太く見える。実際のマリリンの体型に寄せている?

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