宇佐見りん「推し、燃ゆ」読書メモ

 宇佐見りん「推し、燃ゆ」河出書房新社 2020年

自分にもオタク気質な部分があるので、どれだけダメキャラとして描かれても、夢中になれるモノや人が何もない人生よりはいいじゃない、と主人公に寄り添ってしまう。

一読ではよく判らなかったのは主人公の学習能力の部分。
何度か挿入される主人公のブログの文章を読むと、少なくとも国語力はありそうな主人公が勉強ができなくて高校を中退するのだが、これは本当に勉強ができないという事なのか、それとも、推し活以外の事をやる気力がわかないから勉強しない、という事なのか、または病気の影響なのか。何らかの病気を抱えていると思えるような描写が何度かあるが、明確には説明されない。

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