Michael Hoffman「プロミスト・ランド 青春の絆」雑感

Michael Hoffman「プロミスト・ランド 青春の絆」1987年制作

この作品も「レス・ザン・ゼロ」と同様に、レンタルビデオを初めて見た時から妙に心が騒ぐ作品。初見から30年たったいま見ても、当時と同様に心が騒ぐが、それをうまく言葉で説明する事ができない。

雪原(道路は見えない)をクルマがまっすぐ進んで行くシーン(36分頃)。まわりこむカメラ。この世の果てのようなに見える景色。なぜこのショットに妙に魅かれるのか、よく判らない。言葉で説明できない何か。

路端に停めたクルマの刹那的なカーセックスの美しさと哀しさ(38分頃)。
見る人によっては、単に寄る辺なきふたりが慰めあっているだけの、みじめなシーンに見えるかもしれないが、僕はこのシーンにも心のざわめきを抑えられない。こんな場所での刹那的な情交でも、このふたりにとっては(当人は気づかない)ever lasting moment。

クライマックスのサークルK強盗シーン、ダニーがパトカーのデイヴィーに気付くくだりはちょっと判りにくい。窓のすぐそばのスペースに停めた瞬間のデイヴィーのクロウスアップショットが欲しかった(86分頃)。

映画のお約束としては「シックス・センス」と同様に、事実上即死、という事なのだろうが、ドラマ「ER」をさんざん見た後では、腹を撃たれただけならまだなんとか助かるのでは? と思ってしまう。

ラブコメの女王と呼ばれる前のMeg Ryan(1961年誕生)が、赤髪・タトゥー入れまくりの不良娘を好演、ちょっとハスキーな声が役に合っている。一瞬乳首を見せるのは23分頃。最初の代表作「恋人たちの予感」はこの作品の2年後。





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