人生は3日〜3万日


90歳まで生きれば、人生は約3万日だが、3万日も3日も同じようなもの。
昨日の想い出と、いまこの瞬間と、明日の楽しみ。
昨日も30年前も戻る事はできないという意味ではたいした違いはないし、
明日も10年先も来るかどうか定かでないという意味ではたいした違いはない。

すぐに思い出せる物事の数は多分限られている。
日記を読み返しても、10年も経てば、殆どのできごとは本当の事かどうか確信が持てない。
3日前の出来事より、30年前の出来事の方を鮮明に覚えている気がするが、
それも、絶対に本当に起こった出来事なのかどうか証明する事は困難。
その場に誰かが一緒にいても、その人の記憶も僕と同様に曖昧な筈。

この文章を書いている僕も、
この文章を読んでいるあなたも、
明日も生きているという保証はどこにもない。
数秒後にいきなり心臓が止まるかもしれない。
数秒後に太い血管が破裂するかもしれない。
今夜から明日にかけては、それは起らないかもしれないが、
いつかは、必ず、その時は来る。

過去は曖昧だし、未来は不確実、たしかなのはいまこの瞬間だけ。 
 
いま、この文章を古いMacBook打っているこの瞬間、僕は生きている。
2021年12月現在、世界に冠たる大企業・Googleのサーバーが、
いつまでこのブログを保存してくれるのか判らないが、
ひょっとすると、僕が死んだ後も、しばらくの間、
ひっそりとサーバーに残り続けるのかもしれない。
だが、それも、多分永遠ではない。

いまが全て。

もし明日が来たら、いつものように、
天気と体調が良ければ散歩をして、
食事をして、少し酒を飲んで、
本を読んで、映画かドラマを見て、
また次の明日が来る事を楽しみに眠りたい。

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