篠田正浩「乾いた湖」雑感
篠田正浩「乾いた湖」1960年公開
U-NEXT配信中(21.01.16現在)
60年安保の時代の若者たち。
松竹ヌーベルバーグの代表作と言われているようだが、
武満徹の音楽、一部のシーン、一部のカメポジ、唐突な終わり方など、
それっぽい要素はあるものの、
とことんヘンな大島渚作品に比べれば、
全体的にはテーマもストーリーも結構普通にまとまっている印象。
監督がもともと持っている資質の問題だろうか。
炎加世子と三上真一郎と岩下志麻の三角関係、
山下洵一郎と岩下志麻と三上真一郎の三角関係。
どちらもとことん正面衝突はしない。
遊び人の学生達と真面目な学生達(学生運動)。
どちらのグループにも属しきれない主人公。
金を持つ者の孤独と金を持たざる者の孤独。
撮影当時19〜20歳のヒロイン・岩下志麻の瑞々しい魅力。
特に、やや仰り気味のアングルで捉えたショットがattractive。
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