大林宣彦「水の旅人 侍KIDS」雑感

大林宣彦「水の旅人 侍KIDS」1993年公開 


大林宣彦監督作品の中でかなりの異色作。
いったいどういう経緯で生まれた作品なのか気になる。
バブルの余波によるテーマ先行・予算ありきの持ち込み企画だろうか?

2010年代のVFXに見慣れた目で見るとハイビジョン合成の画は相当キツい。
今回視聴したDVDは地の画質もかなり荒い(VHS画質をそのまま収録?)。

主人公(小学生)と小さな老人の侍(山崎努)の交流。
大枠は侍がメンターの成長物語なのだろうが、
主人公の未熟な部分が最初にあまり明確に語られていないので、
ハリウッド風のしっかりとした成長物語とは一線を画する。

猫の背中に乗って走る時にかかるサスペンスフルな音楽はなかかなかの良曲(79分頃)。
ナウシカに似た雰囲気の曲があったような?

小学校の先生役の原田知世は後半のろうそくのあかりのクロウスアップで
少女から大人になった貌で魅せる(84分頃)。
パトランプを点けて運転する時の「ウォッホー」は「彼のオートバイ、彼女の島」の引用?










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