城定秀夫「性の劇薬」雑感
城定秀夫「性の劇薬」Netflix 2020年
おなじみのほのぼの系エロティックではなく、
途中までは変態アングラ風BLサスペンス。
60分頃までは「いったいどこに着地するんだ?」と興味深く見るが、
60分以降の種明かしの約30分は凡庸で説明的。
一言で言えばボーイミーツボーイ映画。
60分頃までの展開・妖しい描写に江戸川乱歩を想起。
65分頃にかかるギターの音楽に(その時点では)
「急にほのぼのしてんじゃねーよ」とツッコミつつ失笑。
そっち方面のシュミはないので、
最後の明るい部屋の長いラブシーンはさすがに飛ばしてしまったw
女性との本格的なカラミはなく、女性のヌードシーンはない。
60分頃以降はおなじみのほのぼの系で
人が人を好きになるのに理由はいらない、というムードなのだが、
それまでが強烈すぎて、見ているこちらのムードは急には切り替わらない。
監禁された主人公が一度は元の日常に戻ってから、
墓場で偶然再会、の方がベターだったのではないか。
60分頃までの展開が更にエスカレートして、
主人公を監禁する男に関する説明が一切ないままで唐突に終了、という展開を夢想。
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