中平康「月曜日のユカ」雑感


中平康「月曜日のユカ」Hulu

加賀まりこは超絶にかわいいが、あまりにも全編出ずっぱりで、
感情移入を拒む造形(フラットに見えるキャラ)なのでだんだん飽きて来る。
例えるなら、数回遊ぶだけなら良いが、長く付き合うとなると考えてしまう心境のような。

キスはさせないが誰とでも寝る、ちょっと頭が弱いようにも見えるキャラ。
隣の子供との交流、人形を買って貰う話、船長とのオウム返しの会話。
母親と男のキスを除き見た瞬間からある部分の内的成長が止まっている、という解釈も可能。

本当はもっと「セックスがどれだけの重要なのか?」に肉薄するストーリーになるべき、とも思うが、その部分は、加賀まりこの中途半端な脱ぎ(ノーヌード)が象徴するように明確に核心に迫ってはいない。

フィックスの長回し(多数)、揺れまくる手持ち(中尾彬とのそぞろ歩き)、トイレの看板? に会話のボイスオーバーなど、全編に渡る変わった魅せ方のデコレーションをはぎとれば、根幹にあるのは、結構シンプルな物語なのだが、加賀まりこのwantが明確に示されないのでもやもやは残る。

船長>加藤武>加賀まりこの関係性をアメリカ>日本政府>一般日本人のそれと見る事もできそうだし、<説明>しない分、いろいろ考えさせられる作品ではある。いろいろ考えさせられる作品ではある。中尾彬が大きな声を出す所の台詞は何を言っているのか判らなかった。
















加賀まりこプロフィール


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