成瀬巳喜男「稲妻」雑感


成瀬巳喜男「稲妻」雑感

比較的最近(記憶では10年以内)神保町シアターで観たのだが全然覚えていなかった。
一言で言うと変な映画。色々あるがそれでも人生は続く。
65分頃の浦辺粂子の台詞「どう思うたってこう思うたって、しょうがないじゃないか。そうなっちゃったんだもの」が、その口調も含めて、妙に面白く感じられたが、その面白さはうまく言葉で説明できない。この台詞が象徴する流され型の身内、高峰秀子の孤独な抵抗。

金の話、浮気の話、酒飲んでケンカ、など身も蓋もない話連発。
20代前半で観ていたら受け付けなかっただろうがトシを取る程に染みて来る。

和室の立ったまま、またはひとりが座った状態の会話(小林信彦が指摘?)。

研ぎ屋「ハサミ、包丁、カミソリ研ぎ〜」
傘修理「こうもり傘の〜なお〜し」

中北千枝子(次女の亡夫の浮気相手)を訪れた帰りに寄るのは深川不動尊。


高峰秀子プロフィール



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