竹宮惠子「風と木の詩」
竹宮惠子「風と木の詩」全17巻
ちょうどその意味を知り始めた11〜12歳頃に連載や単行本を断片的に読んでいたが、きちんと全編通して読むのは初めて。ジルベールがそうなったのは幼少時代の展開で理解できるが、普通に育ったように見えるセルジュがそうなった要因(実はもともとそういう素養なのか、ジルベールが特別なのか、一線を超えさせた決定的なトリガーはなんだったのか)は、よく判らなかった。竹宮恵子は「本気で好きになった相手がたまたま同性だった」と描いている、と解釈したい。
学園を出てパリで暮らすようになって以降は悲劇的な予感しかしない辛い話が続く。
読者と作者とそのキャラしか知らない筈の心情や事実を、
他のキャラがなぜか知っている、という展開多数。
全編を通じて一番グッと来たのは、セルジュの父親・アスランが全てを捨てて美しい女性と純愛を貫く話だった。僕にはやはりその方面の素養はないようだw
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