さくらももこ「漫画版ひとりずもう」
さくらももこ「漫画版ひとりずもう」を10年ぶりに再読して、
二重の意味でひとりウルウルする師走の深夜。
下巻の漫画家へと向かって行く話(withたまちゃん話)には当然感涙させられるが、
<思い出>に関するヒロシの台詞2個もジワジワ沁みる(上巻P14と下巻P180)。
既に漫画家として完全に成功した執筆時点(2006〜2007年)から、
当時の未熟だった自分を(ある種の上から目線で)振り返るのではなく、
まるで先週経験した出来事のように、
<その当時の自分>の心情にぴったりと寄り添っている描いている所が素晴らしい。
普通と違う道を進もうとしている人間に勇気を与える作品である。
さくらももこプロフィール
コメント
コメントを投稿